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                         心がふれあえる学級作りのための道徳授業開き

                                                                                             秋田県/三 浦  弘

最初の道徳の授業はこれで!



1.はじめに

 ここで紹介するのは、言ってみれば、学級作りの第一歩を踏み出す良好な人間関係を築き上げるための授業である。
「環境は人を変える」と言われる。
教師と子供、子供と子供がお互いに気軽に話すことができ、触れ合える環境においては、信頼関係も育ち学級崩壊などとは縁遠いものになるはずである。

心を触れ合い温かい人間関係を作る第一歩となりうる、道徳の授業を4月に仕掛けていくことにする。
この度の実践を道徳の授業開きとした。

2.主題名

     「みなさん、よろしく〜みんな友達だよ」

3.ねらい

三村光俊氏の中学生を対象にした実践(「楽しい学級経営」明治図書1998NO150:P51〜52参照)を、
学級解体のあった小学校3年生を対象に修正し、授業を組み立てた。
ねらいを以下のようにする。

クラスの全員と握手したり、自由に会話したりするなどの体験活動を
通して、さまざまな友達と楽しく触れ合うことができる。

 なお、展開に当たっては、グループエンカウンターの方法を取り入れた授業を試みる。

4.授業の流れ


発問1 出合いから今日まで何日たちましたか。
 

 「うーんと、10日くらいかな。」「7日くらいだよ。」などの声。


指示1 目をつむりなさい。
 


説明1 出合ってから1週間が過ぎました。しかし、まだ一度も口を きいたことのない人がいるかと思います。
人と人が心を開いて、隠し事なく心の交流をすことは、とても楽しいことです。そこから学校って楽しいなと思えて 来るし、頑張るぞという気持ちもわいてくるものです。
 今日は、そんな学習をします。
 静かに目を開けなさい。

 

 


指示2 それでは、これから、やめというまで自由に席を立って歩き回ってもらいます。
 歩き方で、みなさんを占って見せます。はい、どうぞ。
 

おもむろに、周囲の状況を見ながらゆっくりと席を立ち始める。
始めは動きもぎこちないが、慣れて来ると小走りの子供も現れるようになる。


指示3 やめ。自分の席に戻って座りなさい。
 

 


説明2 人について歩くのは、人に頼ろうとしている人です。
 小走りに動く人は、ちょっぴり目立ちたがりの人。
 ポケットに手をつっこんだり、体を触っている人は、ちょっと自分に自信がない人、自分の心を外に充分に開いていない人です。

 

 


指示4 もっとゆったりと自分自身を感じながら、もう一度歩いてごらん。はい、どうぞ。
 

 先程よりも動きは滑らかになる。2回目なので、やんちやな3年生も喜々として乗ってくる。


指示5 「だーるまさんが、こーろんだ。」「ストップ!」
その場で聞きなさい。

 

 


指示6 これから出合った人と、片っ端から握手してみなさい。
 32人クラスですから、31回握手しなくちゃいけませんよ。必ず全員と握手するのです。速く終わった人から席に着くんだよ。
 誰が一番速いかな。始め。

 

 子供たちは、ゲーム感覚で乗り乗りである。全員座ったのを見計らってから、こう告げる。


説明3 見ていると、目を合わせず手を触っているだけの人がいました。
 

 黙って、次のことわざを板書する。

    『 目は口ほどにものを言う』


発問2 これは、どういう意味だと思いますか。
 

 子供たちは、上手く答えられないでいたので簡単にその意味を説明した。


指示7 目を合わせ、線で結び、しっかり握らないと握手とは言えないのです。
 では、もう一度握手してきます。
 ただし、男子は女子と、女子は男子と握手をしてきます。
 全員としっかり握手できたら席に戻りなさい。
 はい、どうぞ。

 

 黙って子供たちの様子を観察した。てれのある子供もいるが、先程よりは少し余裕を持って活動している。
 全員席に着いてから言う。


説明4 (   )さんは、相手の目をしっかり見て握手していました。 また、(   )さんは、にっこり笑顔で相手と握手していましたね。  そして(   )さんは、「こんにちは。」という言葉を添えていましたよ。とってもすばらしいです。
 このような態度というのは、とっても大事なことなんです。
 相手と会話するときも、そのようにすると相手はとても気持ちがよくなるんです。
 また、二人の間の距離は、心の距離でもあるんです。離れ過ぎだと、何かよそよそしい感じがしますね。もっともくっつきすぎても話しづらいけどね。(笑)

 

 


指示8 それでは、隣の(近くの)席のお友達とひざを向かい合わせなさい。
 

 


指示9 これから3分間あげます。お互いに好きなことを聞いて答えなさい。
 何を聞いてもいいですが、一方的にならないようにしましょう。答える方は、嫌なことであれば「それは答えたくないです。」と言って断っていいです。
 友達のこと・趣味・好きな物何でも尋ねましょう。
 後で、隣の人が答えてくれたことを発表してもらいますからね。
 では、始めてください。

 

 相手にいろいろ聞くということは、相手に対する関心度を示している。
 この時期、コミュニケーション能力としては、どの子も未熟ではある。
 話がスムーズにいっていないペアには、机間巡視して助言してあげる。
 人は、相手に関心を持って聞いてくれるとうれしいものである。
 また真剣に聞いてくれれば気持ち良くなって来るものである。

 ここでは、人から聞かれることの快感を味わい、話をし、それを聞いてもらえる喜びを体感させたいと考えた訳である。

 時間も押していたので、全員に発表してもらうことはできなかった。

 列指名で、発表させることにした。


指示10 では、相手の友達が何と答えてくれたのか発表してもらいます。「〜さんに、〜とたずねたら、〜と答えてくれました。(〜だそうです)。」と話しましょう。
 

 子供なりに楽しい話題もあったりするなど、喜んで明るい発表が続いた。


説明5 今日はたくさんの友達と仲良くできましたね。
 誰とでも気軽に話せる仲良しクラスにしたいですね。

 

 どの子からもニコニコ顔で「はい。」と大きな返事が返ってきた。


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