楽しい学級作りのネタ〜恐怖の30

                      

1.はじめに

 

 「第6期教育技術の法則化53P71」(明治図書)に載っていた斎藤和範氏から学んだゲームである。

 氏は論文の中で次の様に記している。


 
子供たちに知的好奇心を起こさせ、教室に活気を生むためにはゲームが使える。しかし数多いゲームの中でも次のような条件が必要である。

1.だれでも簡単にルールが覚えられる。
2.勝ち負け・わかるわからないが、すぐ判定できる。
3.単純だが、わかりそうでわからない原則が発見でき、発見できた者が圧倒的に有利になる。

 

 

 そこで、教室に活気が出る知的なゲームを1つ紹介する。

 

2.ゲーム開始


「恐怖の30」というゲームをします。
 

 子供たちは「何が始まるんだろう。」という顔をする。でも、ゲームと聞いただけで俄然やる気満々になる。

 ざわめきを制してから、次のようにゆっくり説明する。


ルールの説明をします。
①2人で交代で数を言い合います。「30」という数字を言った人が負けです。
②数は、1人連続で3つまで言ってもいいです。たとえばAさんが「1,2」と言うと、Bさんは「3」だけ言ってもいいし、「3,4」と言ってもいいし、「3,4,5」と言ってもいいのです。

 

 高学年なら、この説明だけで分かる子もいるが、意外に分かりづらいので低学年だったら、実際にやってみるといい。

 しかし、たとえ演示であっても教師は絶対負けてはいけない。できれば、クラスでも能力の高い子と教師が対戦して見せるとよい。


教師が必ず勝つ。
 

ことが絶対条件である。何度やっても教師が勝つ。すると子供は悔しがり、ますます意欲(闘志?)を燃やすのである。

 次に、


みなさんで、誰とでもいいからいろんな人と対戦して、5連勝できたら先生に挑戦しにおいで。

まあ、先生には勝てないでしょうが。
 

とでも言っておく。

 

しばし、教室は数字の声で騒然となること間違い無しである。そのうち、教師に得意げに挑戦する子も現れる。が、負けて悔しがることしきりである。

 偶然では勝てないのである。(まれにそういうこともあるが。)

 教師は、悠然と構えておればよい。

 子供が楽しそうに悔しがるのを見るのも結構楽しいものである。(子供からは意地悪そうに見られるけれど。)

 やり方さえ慣れてくれば、2年生から6年生まで十分に楽しめる。 お試しあれ。

 

3.補足

 

 それでは、何故必ず「勝てる」のか?

 やるうちに気付く子供も現れるが、実はごく簡単な「必勝法」があるのである。

 それは、ずばりこれである。


「25」を言った方が勝ち。
 

 「25」を取ってしまえば、相手がどう出てこようが必ず勝てる。

 このゲームの原則は、次の数列にある。


1→5→9→13→17→21→25
 

 つまり本当の「必勝法」は、「なるべく早い時期にこれらの数字を取る」ことにある。もっと極端に言えば、


ジャンケンに勝ち、「1」を言う。
 

 これに尽きる。

 このゲームは、「30を言った方が勝ち」といった裏バージョンも考えられるし、一度に言ってもよい数字の数を変えれば一層複雑になるかと思われる。

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