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【日常】電脳病2


(--) 1月18日 ウィルスに感染していると言う事実

 

起きて一番にパソコンを開け、Yさんからメールが来ていないかどうか

すぐにチェック。・・・・ 来ていました。

 

「くりさん、こんにちは。

 くりさんが昨日私に下さったメールには題名のない添付ファイルが

 ついていました。

 くりさんのパソコンはウィルスに感染したと思われます。

 駆除修復ソフトを添付しますので、これを使って駆除修復を行って下さい。

 最低2回は実行して下さい。でないと完全に駆除出来ません。

 駆除修復の手順は

 

 ソフトで駆除修復する→駆除修復のサイトに行き所定の手順で再び

 駆除修復を行う→ウィルス探知ソフトにてウィルスが完全に駆除されたか

 どうかを確認する。

 

 この3つめのウィルス探知ソフトの検索の必要性については何とも

 言えませんが、ウィルスバスターのサイトで無料体験ソフトがダウン

 ロード出来るようなので試してみてはどうでしょうか。

 今回の件ではご迷惑をおかけしてしまって本当に申し訳ありません。

 私もこれから再インストールを行う予定です。」

 

と言うようなことが書いてあったのですが、彼女のメールには申し訳なさが

とても漂っていて気の毒になりました。

彼女の場合便利グッズの注文販売はインタ経由でしていたので、顧客の

人たちにウィルスを送ってしまったようです。

かなり気落ちしているようすが見えました。

 

 さて駆除修復ソフト。黄色い救急車のアイコンのついたそれを実行したら、

あっと言う間に動き始め、感染1....2...3....と次々と感染ファイルがヒット

されて来ました。

うわ、ホントに感染しているんだ・・・・・。 最終感染数は48ファイル。

48ファイルが修復削除され、それからもう一度かけると今度は2ファイルが

新たにヒットしました。怖くなってそれから更に5回かけましたが、

もうそこから先はヒットすることはありませんでした。

メールボックスを見て、いきなり不安になり感染直前にメールを出した

相手のAさん(ポルトガル在住)に電話をしました。そしたら偶然、彼女も

去年の12月始めに同じウィルスにやられたと言うではありませんか。

こんな身近に同じウィルス感染者がいるなんて・・・・

やっぱり被害はひどいんだ・・・・・。

その日は午前11時からポルトガル語のレッスンのあったので、もう

出かけなくてはなりません。とりあえずMTXのウィルスは私のパソコンからは

なくなったんだと思うことにして、外出しました。

 

 その日のレッスンは当然のことながらえんえん先生のフランシスカに

ウィルスの話をすることになりました。話すテーマが充実していたので

説明するのだけでレッスンは終わりました。

私が余りにも沈鬱な面持ちで説明するのでフランシスカも真剣に聞いて

突っ込んで来ます。

「オウ、クリ、わけわかんないわよ。ウィルスとかそう言うのはいったい

 なんなの?」

「説明が難しいけど、回線を繋いだだけで相手にウィルス自身を送りつける

 ようにプログラムを書き換えてしまうの。」

「繋いだだけで? 誰に。」

「メールを出す相手とか、メールボックスにアドレス登録している人

 たちに。」

「オオ、勝手に?」

「繋ぐと、自動的に。」

「怖いわね。それは治らないの? やっつけられないの?」

「やっつけるためのソフトがあるから一応それを5回も6回も今朝

 かけたの。だけどどうだか・・・。 海外で暮らしていると自分の国と

 通信する一番の手段はパソコンだから、本当に困ってしまって。」

「新しいコンピュータを買うとか?」

「日本語でないと・・・。」

「そう、そうよね。」

 

 その日のお昼は「リスボン一美味しいピザを食べさせるイタリア料理屋がある」

と以前からアルゼンチン人メルセデスが友人数人に声をかけ召集していたので、

すぐにでも家に戻りたい気持ちを押さえてそこに昼食に行きました。

昼食を取っている間も気はそぞろです。

私が余りにも元気がないので、アレッサンドロやメルセデスが心配して

わけを聞いてきます。フランシスカに説明したことをもう一度、皆に説明

しました。説明しながらも胸の中のもやもやは取れません。

早く、早く帰ってコンピューターを見たい。

 

 家に戻ったのが午後3時。到着してすぐにパソコンを開いて、駆除修復ツー

ルを更に5回かけました。いずれも感染なし。

それでも心の奥底にある不安はぬぐえません。

Aさんにもう一度電話をかけて聞いてみれば、その黄色い救急車のアイコンの

ついた駆除修復ツールを使って駆除し、それから先はなんか調子が悪いような

気がしているんだけど、でも普通に使っているとのことでした。

「パソコンの調子悪くなったの?」

「んー。でも実はウィルスのせいではなくて、メモリのせいかもしれない。

 あとちょっとしかないから・・・・・。」

「あといくつ。」

「50MB切ったかも・・・・。」

そ、それは調子が悪くなるかも・・・・・。

 

 パソコンに詳しい東京の友達に電話して、何かウィルス探知ソフトのサイトを

知らないかと聞いたところ調べてくれるとのこと。すがるような思いで

お願いお願いと言って電話を切りました。それからまたMTXについて詳しく

書いてあるサイトに行きまくり、書いてある情報を読みました。最初は

ちんぷんかんぷんだった説明も、これだけ何度も同じような文章を見れば

理解出来るようになっていました。

ハードの初期化が必要って書いてある・・・・・。 

でもAさんはそのまま使えるって言ってたけど・・・・。

MTX駆除修復ツールでメールの送受信は行えるようになっていましたが、

とても怖くて送る前には必ずMTX駆除修復ツールをかけて大丈夫なことを

確認しました。一方今までスキャナのためぐらいにしか使っていなかった

息子の部屋に置いてあるボロパソコンを使えるように設定しました。

ウィルスに関する情報のあるサイトは実にたくさんあり、それら全部を

見に行きました。

Yさんのメールには「駆除修復ツール→駆除サイトにある駆除方法を実行

→最終ウィルスチェック」と書いてあったので、駆除サイトに行き、駆除の

ための別のツールをまた2つダウンロードし、それぞれ3回も4回もかけて

みるけど、ヒットなし。少しホッとしてスキャンディスクをかけます。

 

 もうウィルスはいないはず。

ああ早くウィルス探知ソフトが欲しい。

こちらで買うよりやっぱり日本のものでないと不安だ。

そう思いながらスキャンディスクをかけた画面を見ていたら、画面が変です。

何もしていないのに砂時計が5秒おきくらいに点滅している・・・・・。

表れては消え、表れては消える・・・・・。 なんで?

パソコンの中で何かが動いてるの?

まだウィルスはいるの?

どうして? 3種類の駆除修復ツールで感染ゼロって出てるのに!

 

 ウィルス探知ソフトでやはり調べなくちゃ。

友達に頼むだけでなくて、自分で探しに行かなくちゃ。

胸の中は不安でいっぱいです。ずっとこう圧迫されているような気分。

胸が苦しくて食欲もぜんぜんありません。

得体の知れない不安がずうっと体中を取り巻いているようです。

 

 息子もダンナも帰って来ました。食事を作りながらも気はそぞろで、

ウィルスのことばかり考えていました。

その日は怖くて怖くてどうしようもありませんでした。

ダンナに話をしても「ふうん」くらいしか言ってくれません。

ダンナはコンピューターには余り興味がないし、どうしてそこまで私が

落ち込んでいるのか全く理解出来ないようでした。

「飲めば。飲まないと寝られないだろ。」

「うん・・・・・。」

全くその通りです。

そのままだと眠れそうにないのでワインを開けました。

少しくらいでは眠れない。

ワインをグラスにドボドボついでは飲みついでは飲み、3つめのボトルを

開いたのち、ようやく眠りに落ちました・・・・。

感染して二日目。

恐怖はまだまだ、始まったばかりでした。

 

 

(つづく)

 

 


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