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レストランメニュー


 ポルトガルのレストランに入ってまず当惑するのが手書きのメニュー。

みみずののたくったような字で、何が書いてあるのか分かりません。

ポルトガル語をある程度知っていたとしても判読できませんからこれが

厄介です。と言ってもあのぐにゃぐにゃの字はポルトガルの人には

判読できるのです。不思議。

息子が学校で習っているアルファベットも見慣れた英語のABCとは

少し違う気がします。

いえ、ABCはABCに違いないんですが、字や書き方が違うのですね。

 

 で、まあ手書きのメニューを判読できない時は仕方なく

「何て書いてあるの。」と店員さんに聞いたりするわけです。

肉の名前を覚え、お魚の名前を覚え、さあこれで万全、と思ったと

しても、ポルトガルのレストランのメニューにあるお料理の名前は

なかなか奥が深く何がなんだか分からない。

ポルトガル語のレッスンで質問に質問を重ね、やっと最近メニューに

ある名前の詳細が分かるようになりました・・・・。

 

 さて、ポルトガルに来てからのこの3年間、私は大きな勘違いを

しておりました。frangoと言うのを私は鶏肉のことだとずーーーっと

思っていました。ところが最近になってfrangoはgalo(雄鳥)と

galinha(雌鳥)の子供だと言うことが分かったのであります。

(愚かだ・・・・。 なんでそんな思いこみをしていたんだろう。)

つまり若鶏。

「galoとgalinhaの子供はpintoでしょ〜!」と叫ぶ私に、

フランシスカは「pintoは赤ちゃんでしょう。frangoは子供なのよ!」

と負けずに大声で言い返します。

「信じられない・・・・frangoは鶏肉のことだとばかり思っていたのに・・・。」

「frangoはfrangoよ。galoとgalinhaの息子よ!」とフランシスカは

胸を張って言います。「じゃあgaloやgalinhaは食べないの?」と聞くと

「galinhaは食べるけど、galoは食べないわよ。」との答え。

ええっ、雌鳥は食べるけど雄鳥は食べない?

「ナオンアクレディート!(信じられない!) 

 雌鳥だけ食べて雄鳥を食べないなんて私は信じない!

 ウソでしょ〜!」

「ああっ、そう、私の言うことが信じられないって言うの!

 オウ、ファティマー! ファティマこっちに今すぐ来てっっ!」

フランシスカは怒ったような顔で(もちろんふざけているのですが)、

お手伝いさんのファティマを呼びました。

「ファティマ! フランゴは何だか説明してやって!」

「えっ、フランゴって・・・・。」

「ガロとガリーニャとフランゴの違いは何!?」

「フランゴはガロとガリーニャの息子だけど。」

目を丸くしている私にフランシスカはほら見なさい、と言う顔をします。

「で、クリに言ってやって!

 ファティマ、あんたはガロ食べたことある?」

そしたらファティマは躊躇いなく「ある。」と答えました。

おおっ、食ってんじゃん! 

私がニヤリとしたらフランシスカは慌てたように

「ああそうっ、

 じゃあ、レストランのメニューにガロって書いてあるの!?」

「メニューには書いてないけど・・・・。

 でもガリーニャって書いてあってもガロを出していることはあると思う。」

とファティマはニヤニヤしながら答えます。

「まったくもう、学がないんだから!」

(これは悪気があって言っているのではありません。念のため。)

フランシスカは思う答えが返って来なくて悔しそうでした。

私が「ホーラ、ガロだって食べるんじゃない〜。」と言うと

「レストランのメニューにはないのよ!

 ポルトガル人はガロは食べないの!」と譲りません。

「じゃあどうして、」と私は更にニヤニヤして

「どうしてバルセロスのガロ伝説では食卓にガロが乗っていたの?」

と言ってみました。

そうしたらフランシスカはニヤリと笑い

「例外もあるわよ。ああ、かわいそうなバルセロスのガロ!」

とのたもうたのであります。

(でも後日『ごめんなさい。あるレストランでgalo ****って言う

 メニューがあってびっくりしたわー。』と言っていた。ふっふっふ。)

 

 ここまでの説明は鶏肉について。他の鳥類については、

 ダチョウまで食べるの?とびっくりされる方もいらっしゃる

かもしれません。スーパーでダチョウの絵のついたラベルが

貼られて、お肉はちゃんと売っています。

あひるはちょっと匂いがあってクセがありますが脂が乗って

いて好きな人はすごく好きみたい。七面鳥とかキジは鶏肉の

胸肉の固まりみたいで私は余り好きではありません。

うずらは骨が多くて食べづらく、やはりちょっとクセがあります。

ダチョウは・・・・私の印象では鳥と言うよりは動物の肉みたいな

感じがしました。鯨に似ていたような気がするけど・・・・・。

 

 それにしても、今見ると日本でもらった早わかりメニューには

フランゴにちゃんと「若鶏」と言う訳がついていました。

スーパーに並んでいるお肉には「フランゴ」と書いてあって、

普段の話で生きている鶏については「フランゴ」なんて呼んだ

こともなかったので、すっかり鶏肉だと思いこんでおりました。

 

 これはCarne de Novilhoにも言えております。Novilhoは

Vacaの息子らしい。つまり若牛・・・・。

(同じく牛肉のことだと思っていた私。)

と言うわけで牛は大きく分けて3種類。

豚はあらゆるパーツを食べられと言われています。

肉屋さんには子豚の頭とか置いてたりします。

アレンテージョでは「豚の屠殺は至福の喜び」と言われているくらいで、

豚のあらゆるパーツを使って村単位で料理をしパーティをするのだそうです。

ショリッソー(チョリソー)は全て豚肉から作られるとか。

ポルトガル料理のあの独特な味はショリッソーがいいダシになっているので

ありましょう。

あとはイノシシでJavaliっつ〜のもあります。豚肉よりちょっと堅いかな?

 

他の肉類と言えば

などなど。

ウサギさんも子やぎさんもまるまるパック詰めになったりして売られて

いますが、パック詰めのために体を無理矢理曲げられて無惨な姿をさらして

おり「うわー残酷。」とか思ってしまうのですが、日常的にここでそう言う

のをスーパーで見ているポルトガル人には何てことないのでしょう。

私もだいぶ慣れました。丸焼きにナイフ入れて切り取り平気で食べたりも

します。ふふふ。

 

 さてレストランに入ってメニューを見てまずその手書きの

メニューのくせ字に驚き、店員さんに何て読むのか聞いて

みても、名前を聞いただけでは何が何だかさっぱりわかりません。

それでも一応肉とか魚とか分かれているので、ええいっ、と

カンで頼んでしまったりしますが、意外なものが出て来て

びっくりします。鳥の肉の話を以前にしましたがPerdizって

なんだっけと思いながら頼んだらちっちゃなうずらちゃんが

ひしゃげた気の毒な姿で出て来たりして・・・・・。

店員さんに牛か豚と聞いて牛と言うから頼んだら嫌いな

レバーが出て来るとか・・・・。

 

 まあそう言うのを避けたい場合はある程度メニューの名前を

知っておくといいでしょう。と言っても旅行で来る人にこれを

全部覚えろと言うのは酷な話であります。ただ、ポルトガルに

いくらか滞在される人は、VacaとかPorcoとかFrangoとか言う

基本単語の他に、これから説明するメニューの名前を知って

おけばレストランメニューで「何だか分からないものを

頼みたくないので、いつも無難な同じものを注文してしまう。」

と言ったことにならないで済みます。

こんなん覚えられるか!と思うかもしれませんが、メニューに

ずらずらと並んでいるのはこれらの名前であります。

豚とか牛とか明記してある場合もありますが、明記してない場合は

何が何だか分からないのです。

Bifeは通常牛であるのにBife Panado de Porcoだけは特別豚なんて、

なんて分かりづらいの!

と叫んだらポルトガル語の先生フランシスカは

「でもポルトガル人は皆これ覚えてるからメニュー見て

 何の肉だか一発で分かるのよ。」と言います。

まあそうか・・・・・茶碗蒸し、とかだって日本人なら「卵料理」と

分かるけど外人には分かんないもんなあ。

覚えるっきゃないんだなあ、と思った次第です。


こんなポルトガル語