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 幻のチケット 2


 3月18日のスポルティング−FCポルト戦。

今季首位が入れ替わるかもと言う大事な決戦。

チケットが自分の前の人で売り切れと言う悲惨な状況から試合を

見に行くことが出来ず悔しかったのですが、友達のマイケルに

頼み込んで家に試合を見に行かせて貰うことになりました。

ウチはケーブルTVと契約していますが、SPORTVというスポーツ

ケーブルとは契約していません。

SPORTVはノーマルなケーブルTVとは別契約なのです。

(このへんサッカー好きのポルトガル人の弱みを突いてるな〜、

 と思う。ちなみに映画チャンネルも別契約。)

試合が始まるのは夜の9時。

マイケルの家はご近所です。

奥さんから8時半くらいに来てね、と言われていたので、8時

半くらいに出てちょうどいいだろう、と思いそれまで時間潰しに

SICと言う民放のニュースでも見ていようと言うことになりました。

8時。「夜のニュース」が始まりましたがいきなりスポルティングの

スタジアムが大写しに。

おいおいトップニュースか〜。(^^;)

 

 今季首位入れ替わりの大事な決戦とは言え、この日が最後では

なく5月まで試合はあるのだ。それでもやっぱりこれはポルトガル人

最大の関心事らしいです。スタジアム前からアナウンサーが中継をし、

ライオンのかぶりものをしたスポルティングのサポーターたちに

インタビューしていますが、これが盛り上がる盛り上がる。

満員の緑色のスタジアムでは既に乱闘事件が。

スポルティングのホームスタジアムなのでFCポルトファンはやり

づらいだろうな〜、とは思いましたが、私はスポルティングファン

なのでいいのだ。

このニュース、トップニュースで実に8時20分までやっていたの

であります。1時間のニュースの3分の1ですぞ〜。

すごい。(^^;)

 

 マイケルの家には8時半過ぎに到着しました。

まだ試合は始まっていませんが、マイケルは既にSPORTVをつけて

おり画面から目を離しません。画面にはスポルティングスタジアム

が既に映っています。奥さんはカレーと鳥の丸焼き、サラダを準備

してくれており、試合が始まるまでは私も彼女と共に台所におり

ました。

9時。

試合が始まりました。

ちょうどその頃、食事の支度が出来ました。

いつもは食事テーブルで食事するのですが、この日だけは特別で

居間のテーブルで食事することになっており、食事テーブルの

上にお皿やらごはんが置いてあって、銘々好きなだけよそうはず

なのですが、マイケルもウチのダンナも画面釘付けでお皿を

見ようともしません。

まあスポーツ好きの男性たちのことですから仕方がないと

奥さんは苦笑しております。彼女はサッカーに全く興味がありま

せん。ごはんとカレーとチキンとサラダを大きなお皿に

それぞれダンナの分をよそい、居間のテーブルにつきました。

 

 マイケルは熱烈なFCポルトファンです。

ダンナはマイケルに気を遣い、おおっぴらに応援はしづらいとは

言っておりました。画面ではスポルティングが優勢でした。

カレーはほうれん草とかぶのカレーでとっても美味しい。

サラダも美味しいしチキンも美味しい。しかし男性陣は画面を

見据えたまま機械的にごはんを食べており、アレは作っている側と

しては作り甲斐のないことこの上ないわ〜。

(と、奥さんに同情。)

 

 先制点は前半15分のアンドレ・クルシュのフリーキック。

左足で蹴ったそのボールはキレイに弧を描いてキーパーの左側

コーナーに突き刺さりました。

ウォーという歓声がスタジアムにわき起こり、アンドレ・クルシュ

コールが起こります。

「やった〜〜〜!」と思わず叫んでしまった後マイケルの顔を

見たらムッとしていました。(^^;) ダンナは気を遣って喜びを

抑えていましたが、内心メチャメチャ嬉しかったとか。

その後もスポルティングは優勢で押しまくり、前半35分には

ポルトの選手がミスでなんとスポルティングのエースキッカーの

アコスタにポルトのゴールの前でボールをパスしてしまい、

アコスタの独走ですばらしい2点目のゴールが決まっちゃった

のであります。

マイケルには大変申し訳ないのですが、私は抑えられませんでした。

「やったああ〜、ゴーロゴロゴロゴロー!

 ビバスポルティ〜ング〜〜〜!」(ゴーロはゴールのことです)

と思わず叫んでしまったのであります。

その後マイケルの顔を見たらマイケルは真剣な顔と言うか、

苦虫をかみつぶしたような顔をしていました。

ああ、友達を一人失ってしまう・・・・。(^^;)

 

 その時私の携帯が鳴りました。

ポルトガル語の先生のフランシスカでしたが

「クリ〜、おめでとうっっっ。私はベンフィカファンだけど、

 今日はクリのためにキスをおくるわよ〜。私今犬散歩させてるから

 外にいるんだけどね、あちこちで歓声がわき起こってるわ〜。

 爆竹ならしてる人もいるわよ〜。」

「ありがとう〜、フランシスカ〜。

 チケットが手に入らなかったの、ホントにがっかりだよ〜。

 あのスタジアムにいたかったわ〜。」

 

 前半が終わり、後半に突入。

終始スポルティングがポルトを押し、後半ではポルトが一点入れた、

と思ったのですが、ゴールする瞬間に片足がラインを割っていて、

ゴールにならず、マイケルはますます不機嫌に。

画面ではポルトのトレーナーが審判に抗議して、退場をくらって

います。そしてそのまま試合終了〜〜〜。

2−0〜〜〜。

スポルティングが首位〜〜〜。

私はハッピーでした。

アンドレ・クルシュはステキだ。

アコスタもステキだ。

エドミゥソンもかっこいい。

シュマイケルもナイスなキーパー。

ああ、画面ではスタジアムに溢れるスポルティングファンがすごい

勢いで喜びまくり〜。あの場にいたら盛り上がるだろうな〜。

いられなかったのが、とても悔しい〜。

あの時チケットが買えていれば〜。(T_T)

夜の11時をまわっていましたが、友達のジョンに電話をしました。

ジョンも熱烈スポルティングファンなので、電話の向こうで

はしゃいでいました。お互い良かったね〜、と喜びを分かち合った

のであります。

 

 と言うわけですっごくいい気分でマイケルの家を後にしたのですが、

マイケルはさぞかし気分が悪かったことでしょう。

ごめんなさい、マイケル。

ウチもSPORTVと契約します。

そして、スポルティング戦は自分の家で見るわ〜。


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