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【文化とスポーツ】 迫力満点闘牛


1998年8月のある日、タクシーに乗った時に、Campo Pequenoという

ところを通りかかったらすごい人だったので、「何かあるの」と、

運転手さんに聞いてみました。曰く「毎週木曜日の夜10時から

Campo Pequenoでは闘牛が見られるんだよ。」とのこと。

そっか〜、一度は見に行かなくちゃ、と思っていたのですが、

夏休み終了2週間前の木曜日、翌日の息子の幼稚園を気にしなくて

いいということもあり、闘牛を見に行くことにしました。

 

闘牛場の周りで「チケット売場はどこ」と聞いたところ、すぐ近く、

人がズラッと並んでいる売場を教えて貰いました。

どのチケットを買えばいいか分からないなあ、と思いつつ並び、

隣にいるおじいさんに

「チケットはいくらですか。初めてなのでよくわかりません。」

と聞いたところ、「二人で9000だ」とのこと。

ごった返す人々の中、発券カウンターになかなか行くことが出来ず

にいたら、先ほどのおじいさんが

「買ってあげるから」と手を出します。

5000esc.札を2枚渡しました。

人でぐちゃぐちゃのカウンターの前で、おじいさんは「4枚っ、

4枚!」と叫びながらお金を差し出します。沢山の人が一斉に叫び

ながらお金を出しているので、その様子はすさまじいです。

 

わやくちゃになりながら、おじいさんと一緒に人混みから吐き出さ

れるように出ました。「7000esc.だったよ」と言いながら、その

おじいさんは1枚3500esc.のチケット2枚とお釣りを3000esc.

くれました。(なんて親切なんだ)

「席はこっちだよ。私たちと一緒だから。」と言いながらずんずん

進み、途中そのおじいさんの奥さん(もしかしたら娘さんかも)

らしき人と合流して、闘牛場に入りました。

ぷうんと、牛の匂いがします。

時計は既に10時を10分ほどまわったところです。

意外に狭い、丸い闘牛場を囲む観客席はほぼ満席でした。

私たちが座ったところは普通席って感じです。見渡すと、上の方に

スペシャルボックスみたいな席もありました。

あそこは、もっと高いんだろうな〜。

 

最初に、黒いちょこんとした牛が、闘牛場の端に出て来ました。

その様子がちんまりとして可愛らしかったので「可愛い」と言って

笑うと、前に座っているおじさんがギロリと睨みます。

闘牛は、真摯なものなので、ふざけた気持ちで見るんじゃねえよ、

っていう感じ。

まずかったかな、と少し気を引き締めて見ることにしました。

 

ポルトガルの闘牛は、牛を殺さないです。

また、牛の角も先を切ってあり、皮のカバーをかぶせて、闘牛士へ

のダメージが酷くないようにしてあります。

カヴァレイロと呼ばれる闘牛士が馬にまたがり出てきました。

手元にはキランキランに装飾された剣をたずさえています。

いかに、この闘牛士の持つ剣を牛の背中に刺すか。

闘牛士の脇のほうで別の人が濃いピンクの布をヒラヒラ振り、牛を

興奮させます。ちょこんと立っていた牛はたちまち興奮。

興奮した牛が馬に向かって突進していくその背中に、一本、二本と

剣を刺して行くのです。

後から知り合いのポルトガル人から聞いた話ですが、牛の剣を刺す

部分っていうのは、神経がなくて感じないそうです。

(ホントだろうか?)

 

しかしポルトガルの闘牛は牛を殺さないとはいうものの、すごい

迫力。牛の興奮状態は極限。観客席も興奮状態。

周りのおじさんたちはオオーと叫び、うまく剣が刺さると、観客席

上方にいるバンドがファンファーレを鳴らし、観客は大喝采です。

牛の背中からはダラダラと血が流れています。(結構残酷)

3本、4本、5本と剣をさしていき、剣を全部刺したら、その興奮

状態極限の牛をまた闘牛場の端に位置させ、今度はその前に8人、

フォルカドと呼ばれる人々が、牛を取り押さえるために縦にならび

ます。このフォルカドと呼ばれる人々は、実は無償で闘牛に臨んで

ます。牛に立ち向かう、勇気の勲章が彼らの誇りだそうです。

スキップをするように、徐々に牛に近づいて行くときの緊迫感が、

またすごい。「ああっ、やられちゃうぅー。」って思った瞬間に、

牛が先頭の人に突進します。先頭の人はその瞬間に牛の角を両手で

つかみ、そして後に続く人々が素手で牛の角を取り押さえにかかり

ます。うまく取り押さえられればファンファーレ。

 

でも失敗することもあります。

失敗すると、先頭の人の顔は血だらけ。中には失神して、担架で

運ばれたりしている人もいたりするのです。もう命がけ。

ううっ、いくら勇気の勲章とは言え、なんでそこまでする。

(とはいえ、見ているのは面白い。)

 

前座から始まり、だんだんメインに行くに従って会場の盛り上がり

は絶頂になります。牛がまたどんどん獰猛になって行くんだ〜。

最後まで見たかったのですが、翌日ダンナの仕事もあるし、0時に

なったところで帰ることにしました。

(1時くらいまでやってるらしい)

それでも、3つくらい見たでしょうか。面白かったです。(^^;)

チケットを買ってくれたおじいさんにお礼を言って出ようとすると

「これからが面白いのに、もう出るのか。」

と言われてしまいました。

「ごめんなさい、時間がないので。」とお断りして、再びお礼を

言って出ました。

でも、うう、私も最後まで見たかった。(T_T)

また行こうー。

 

ポルトガルの闘牛でこの迫力。

角にカバーもかぶせず、闘っちゃうスペインの闘牛・・・・、

すっごい見たいー。

でもメキシコに住む友人の話では、闘牛見て後悔する女の人は多い

らしいです。残酷なのかなあ・・・・。

 

しかし、ポルトガルの人は「ポルトガルの闘牛は野蛮なスペイン人

のソレと違って牛を殺さない、動物を大事にするからだ。」

って言うけど、その場では殺さないけど結局殺しちゃうらしいです。

闘牛場から出た後に。

(電気ショックかなんかで、と知り合いは言ってました)

 

・・・・う〜ん、ふ、深く考えずに見よう。(^^;)


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