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【日常】電脳病7


(--)1月23日 火曜日 WSOCK32.dll

 

 余り眠れず、かなり疲れていました。

朝一番でパソコンを開け、IBMのパソコンに駆除修復ツールをかけたあと、

今度は富士通のデスクトップパソコンの方に行き、駆除修復ツールを

かけました。それから、ウィルス検索ソフトをこちらにも置いたほうがいいと

思い始め、簡易ウィルス検索のサイトに行きダウンロード。メールをチェック

するとSさんから夜(こっちの午後)に電話を入れると書いてありました。

私の送ったメールがかなり切羽つまっていたため、とても心配してくれている

ようすでした。

フランシスカのレッスンに行きました。レッスンに行くとちょうど

私がフランシスカに紹介したeさんがレッスンが終わって帰るところでした。

今までコンピューターの愚痴を直でこぼすのは、主に外人の友達ばかりだった

ので、私は機関銃のように15分くらい今まで起きたことを話し続けました。

eさんは私よりはコンピューターに詳しそうです。

話を一通り聞いたeさんは「良ければ僕見てみましょうか。」と言うので、

地獄に仏のような気持ちで「お願いします。」と言いました。

「あとで電話します。」と言ってeさんとはその場で別れました。

 

 レッスンでは久々ウィルスの話は忘れようと、「柔らかな奇跡」と言う話を

訳しましたがこれが本当にいい話だったので、暗い気持ちが少し救われた気が

しました。それからフランシスカの家の近くでダンナとダンナの同僚の

ポルトガル女性と日本人女性と4人でお昼を食べました。ポルトガル人女性の

同僚アナ・リタがコンピューターにとても詳しい人だったので、この時も

コンピューターウィルスの話に終始。

彼女もウィルスに一度やられたことがあり、コンピューターが完璧にダメに

なったとのこと・・・・・。 いつも一人でもんもんとしていたので、この日は

直接コンピューターのことが話せて少し気持ちが楽になった気がしました。

 

 それから家に戻りました。

IBMのパソコンをインタに繋いでメールを取ると、先日MTXワームではねら

れたメールの送り主Kさんからメールが来ていました。

ああ、メールでなくて電話で教えてくれればいいのに・・・・。

申し訳ないけど、この方のメールは怖くてもう受け取りたくない。

「言われた通り検索してみましたが、ウィルスは見つかりませんでした。

 でも、本社からのメールが4つ不良と出て驚きました。すぐに削除して

 本社にもその旨連絡しました。」と書いてありました。

内容を読んですぐさまそのメールを削除し、ゴミ箱を空にしました。

 

 その時ちょうどSさんから携帯に電話がありました。

「今パソコン繋いでる?」

「うん。」

「じゃあ今メールでWSOCK32.dllの修復ツールを送るから、受信して。」

「今?」

「うん、話しながらのほうがいいでしょ。」

「じゃあ待ってるね。」

「今送るから・・・・うん、送った。」

「じゃあ受信する。」

 

 画面には「メッセージを受信しています・・・・・1/2・・・・・2/2・・・・」

と出ています。

画面には一つしかメールが届いていません。

一通の差出人はSとなっており説明書がついていました。

でも2通目がありません。

 

「一つしか届いてないけど・・・・。」

「えっ、2通行ってない?」

「うん、1/2、2/2受信って確かに出てたけど・・・・2/2が画面に出ない。」

「そんな馬鹿な。」

「ホントだよ。」

「待ってて、もう一度送ってみる。」

 

 また画面に「メッセージを受信しています・・・・・1/2・・・・・2/2・・・・」と出ます。

でもまた一つしかメールが届いていません。

同じくその一通の差出人はSとなっており説明書がついていました。

でも2通目がありません。

私は頭がおかしくなったの?

 

「来ないよ!」私は半狂乱になって叫んでしまいました。

「おかしいなあ・・・・・。 確かに送ってるのに。」

「こっちでも2/2って出てるよ。でも画面に出て来ないよー!」

「ううん・・・・・。 何か他の方法を調べてみるね。」

 

 結局ファイルが来ないものはどうしようもないので、電話はそれで終わり

ました。

コンピューターを開いて画面を見つめながら

「やはり再インストールするべきではないのだろうか。」と思い始めました。

再インストールをしよう。出来るなら。そうしたほうがいい。

明日eさんが来たら再インストールが可能かどうか聞いてみよう。

「オペレーションシステムが違うので再インストールは勧められない。」と

言う表示が出てしまうけど、可能なのかどうか。

 

 IBMのパソコンが怖くなってしまい、富士通のパソコンの方に行って

メールチェックをしました。

「メールを受信しています・・・・・・・1/1・・・・・。」

受信時間が長いので私は怯えました。誰か私にファイルを送ってる。

こんなに時間がかかるのは何のファイルだろう。

送り主を見たら、ダンナです。

何送って来たんだろう?

メールを見てびっくり。ダンナが送って来たメールには、

vacasloucas.exeと言う添付ファイルがついていたのです。

vacasloucasと言うのはポルトガル語で「狂牛病」。

狂牛病の実行ファイルって、一体これは何!?

驚いてすぐダンナの携帯に電話をかけました。

「今メール送った?」

「ああ、うん。送ったけど。興味なければ見なくてもいいよ。」

「興味なければって・・・・何あれ!」

「何って。」

「あれ中身何なの。」

「見たら分かるよ。面白いかなあって思って。」

「見たら分かるってそれ何よ。何だか言ってよ。」

絶叫していました。電話の向こうではうんざりした声が。

「ああもう、興味なければ見なくていいよ。」

「見るわけないでしょう! こんなに毎日ナーバスなのになんで

 こんなもん送って来るのよ!」

 

 電話を切った後もしばらく怒りがおさまりませんでした。

毎日死にそうにしているのを見ていながら、狂牛病と言う名前の実行

ファイルを送って来るなんて無神経すぎる。

ダンナはどれだけ私が追いつめられているか全然分かってないんだ。

富士通のパソコンの前に行き、ダンナからの狂牛病メールを削除して

メールのゴミ箱を空にして、それから念のためにWindowsのゴミ箱を

空にしました。

MTX駆除修復ツールをかけたら「感染はありません。」と出たので

少し安心しました。そして富士通のパソコンの電源をいったん落としました。

 

 メルセデスから再び電話があり、デフラグのためになくなったファイルは

やはり見つかりそうにないと、すごく元気がありません。私もかなり元気が

なかったのですが、メルセデスの場合今まで撮って来た外国の写真とかの

多くがなくなってしまったと泣きそうな声でした。

「バックアップは取ってないの?」と聞くと「取ってなかった。」と言います。

バックアップを取ることは大事だよね・・・・・。 本当にそう思いました。

 

 もう考えてもしょうがない。

漠然とした不安はあるものの、考えていると余計に落ち込みそう。

息子が帰って来たからパソコンのことは暫く忘れて、息子と遊びました。

食事の支度をしてダンナの帰りを待ちます。

パソコンのところには怖くて行きたくなくなっていました。

それでもとても気になります。

この日はポルトとベンフィカのサッカーの試合があるので、ダンナは

いつもよりずっと早く家に戻って来ました。

「ねえ、アレ、何? あの狂牛病って・・・・・。」

「見ないで捨てたんだろう。じゃあ別になんだっていいじゃん。」

「なんなのよー。」

「見れば分かるんだよ。アナ・リタが面白いよって俺にくれたんだよ。

 お前も面白いと思うと思って送っただけなんだ。」

「だって私がこんなに神経質になってるの知ってるじゃないよ。」

「ああ、だからごめんってー。もうああいうの送らないから。」

 

 もうそんな話はやめだ、と言うようにダンナは手をひらひらと

振って、着替えに寝室に入って行きました。

この日は夜7時からポルト・ベンフィカ戦。そして9時からポルトガル

ナショナルチームの若手組の試合があります。心の奥にはずっと何かが

引っかかっているようだけれど、それでも考えないようにして試合に

集中することにしました。日曜日にポルトにリーグ戦で勝っていい気に

なっているベンフィカはこの日のポルトガル杯の試合では4−0とボロ

負けで少しいい気分。(どちらも大嫌いだけど) その後はすぐナショナル

チームの試合で、気が紛れました。

 

 夜11時、寝る前に「ああ、検索をかけてから寝よう。」と思い、

IBMと富士通の両方のパソコンで最初にMTX駆除修復ツール、

そしてウィルス探知検索をかけました。

ウィルス探知検索は2時間半かかります。

MTX駆除修復ツールは感染なしで出て、次にウィルス探知。

その間は昼間出来なかったことを少しやって、ウィルス探知検索が

終わるのを待ちました。

 

 1時半。ウィルス探知検索が終わりました。

終わって結果を見に行ったら、IBMには何も出ていませんでしたが、

古い富士通のパソコンのほうには赤マークが4つ。

それぞれ不良、と書いてあって詳細は不明です。

 

c:\windows\options\cabs\win-95.04.cab

c:\windows\options\cabs\format.com

c:\windows\command\format.com

 

そしてもう一つは・・・・・

 

c:\windows\netscape\mail\trash\vacasloucas......

 

・・・・・捨てたはずの「狂牛病」実行ファイルだったのです。

 

捨てたのに!

確かに捨てたのに!?

ゴミ箱も空にしたじゃない!

何で? 何で!? 怖い!! 

 

怖い!!

 

(つづく)

 


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