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【ビバ!幼稚園】クリスマスの写真
息子が肺炎だと分かった翌日の10/20、学校から宿題を出すから
取りに来てくれと言われ、取りに行った時、学校の回覧を貰いました。
「クリスマスの写真
例年のように、10/25に学校で生徒たちの写真を撮ります。
これは、クリスマスの時に祖父母や家族に贈るために撮影する
ものですので、この日には学校の制服の下に好きな服を着て来て下さい。
午前中は2年生、幼稚園児の撮影。
午後は1年生、3年生、4年生の撮影です。」
あちゃあ。
この写真と言うのはは息子がここ2年、年末にとても喜んで持ってきたもので、
とてもクリスマスらしいいい写真だったのでした。
10/25と言うと、次のお医者さん予約の10/24の翌日・・・・。
写真撮影・・・・ダメだよね、やっぱり。
でも友達のメルセデスは「熱さえ出なくなったら大丈夫よ。」と言います。
さて、10/24、お医者さんに行きました。
息子はすっかりトラウマが取れたらしく、ニコニコして優しいおばあちゃんの先生に
なついています。
診察を終えた先生は、「ああ、大分良くなっているね。今度はレントゲンを撮りましょう。」
と言ってレントゲンの先生に連絡をし、レントゲン室に行くことになりました。
この間と違う先生です。
「この子はポルトガル語話しますか。」と聞くので
「上手に話しますよ。」と答えると、直接息子にいろいろ説明を始めました。
「OKじゃあそのままではい、息吸ってー、止めて。はい、いいよー。」
新しいレントゲン写真を見て息子が目を輝かせます。
レントゲン技師さんは「んーーー。まだちょっとあるねーーー。」
と言いながらレントゲン写真を封筒にしまいました。
先生のところに戻って写真を見せたら
「ああ、すごく、すごく良くなったね。でも、まだほんの少しだけあるよ。
これは、完全に、完全に治さないとまたぶり返すから、続けて薬飲むようにね。」
「あの、実は質問があるんですけど・・・・。」
「何ですか。」
私は持って来た例の回覧の紙を見せ、
「この写真撮影会に出るためだけ、学校に行ってはいけませんか。
明日の午後からで、すぐ終わるはずなんです。」
「ああ、それくらいなら大丈夫ですよ。写真撮りに行くだけなら。」
「じゃあ、診断書書いて貰えませんか。」
「うん、いいですよ。」
スラスラと、診断書を書き始めます。
「翔くんは、10/25の写真撮影会に於いて、友達と一緒に写真を撮る為に
学校に行くことが出来ます。熱は既に下がり、経過は良好。」
ありがとうございます、とお礼を言って、その場を後にしました。
「良かったね。写真あした撮れるってよ〜。」
「わーい。ぼくアンドレ・クルシュのキャミゾーラ(ユニフォーム)
着て、ボールと一緒に写真撮るんだ〜。」
「うんうん、良かったヨカッタ。」
さて翌日、午前中に再びお医者に行き、昨日と違うお医者さんに
セキを出すための治療をして貰い、午後一番に家に帰ったら息子は疲れた様子で
「寝たい」と言ってソファで眠り始めました。
疲れてるんだ・・・・。
写真撮影、やっぱりやめた方がいいんじゃないのかな・・・・と思い始めましたが、
2時前に飛び起きて「しゃしんとりにいくー!」
と言うので急いでスポルティングのユニフォームを着せて、上に更にいろいろまた着せ、
タクシーを呼んで学校に向かいます。
学校に着いたら、一つ上の学年らしき生徒たちが息子(翔)を見て口々に
「ショウ! ショウ!」
「スポルティーング! ショーウ!」
「もうよくなった? ショウ!」と駆け寄って来ました。
引率の先生に
「まだ完全じゃないんで、登校は出来ないんですけど、
クリスマスの写真だけ撮りに来ました。」と言うと
「入って入って。」と門をあけてくれます。
小さな学校の廊下を抜け、階段を上がります。
翔は皆に一刻も早く会いたいらしく、急ぎ足で階段をさっさっと昇って行きます。
教室について、翔がドアを開けたら・・・・・
「ショーウ! ショーウ!」と同じクラスの20数名の生徒達が一斉
に叫び始めました。「ショーウ! ショーウ!」
「こらこらこらっ、静かに! 聞きなさい。ショウはまだすっかり
病気が良くなったわけではないの。写真を撮るためにだけ今日だけ来たのよ。
だから、次に学校に来るのは、11月始めの休み明けです。」と先生が言うと
「オーウ・・・。」と皆がっくりした声を出します。
私は、胸がつまって泣きそうでした。
しかしこんなところで泣いては変なので、必死で我慢しました。
「ショウの調子は?」
「前よりもかなり良くなりましたが、まだ本調子ではないし、この病気はとても
気を付けなくてはいけないと聞いているので、たぶん翔が学校に
来られるようになるのは、学校の来週の休暇あけ、だから再来週の
11/6からになると思います。」
「うんうん、そのほうがいいわね。肺炎は恐いから。
すっかり治してしまわないと。ああ、まだ写真屋さんが来ていないのよ。
もう少し待って下さいね。」
待っている間教室の中で見る息子はとても楽しそうでした。
「はーい。待っている間は勉強するわよー。さあ、ロドリゴ。
ちょっとそこのリュックどけて、ショウのお母さんを座らせてあげなさい。」
「いえあの、私立ってるからいいです。」
「大丈夫、大丈夫、はいー、みんな、新しいアミーガ(友達)が来たわよ〜。」
クラスの皆がどっと笑います。
慌てて席について、先生が説明しているのを聞いていたらすごく面白かった・・・・。
大変基本的な発音の話とか、気づかなかったことを勉強出来ました。
それから、写真屋さんが来たようで別の先生が呼びに来ました。
私を見て「あーら、新しい生徒ね。」とクスクス笑い、
「写真屋さんが来たから移動して下さい。」と言います。
移動する前に「ショウ、あのサッカーボール持って写真撮るんでないの。」
と先生のマリア・ジョゼが言うと「あっ、そうだ、忘れてた。」と慌てて
バタバタとボールを取りに行こうとしました。
そしたら他の生徒たちが「私が取ってあげる。」「いや、僕が取ってあげるんだ。」
と、ボールを取ってあげるのに奪い合いをしているのです。
そのあと、「ショーウ! ショーウ! ショーウ!」とショウコールをしながら、
階下に皆で降りて行きました。
皆で一緒に写真を3枚撮り、それから個別に写真を撮ります。
息子は病気ですぐ帰ることになっていたので、優先して撮ってくれることになりました。
息子はボールに足を乗せ、ポーズを取ってご満悦。
それから、勉強しているところの写真を撮ります。
ああ、こうやって毎年写真撮ってたんだ。知らなかった・・・・。
「チャウ!(バイバイ) また休み明けにね。」
「はやくよくなってね!」
「チャーウ! ショーウ! チャーウ!」
その声を背中に聞きながら、
ああ、どうして、こんなに楽しいいい友達がたくさんいるのに、
別れなければならないんだろう、どうしてここに住めないんだろう。
もう、あと4ヶ月先にはここを去らなければいけないんだ。
きっと、学校に来て別れを言うとき私は我慢出来ない・・・・。
そう考えただけで涙が出て来ました。
いけない、考えては。今は楽しく、楽しく過ごすことだけを考えよう、と
自分に言い聞かせて、息子の手を握りました。
ごめんね、翔。ごめん・・・・。
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スポルティングのユニで 学校のお友達と。このときはもう既に小学1年生