ポルトガル・リスボンの生活 くりの家



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懐かしい友達4






 ポルトガル探しの旅から帰り、ホッと一息ついたところでマリシオから

電話がかかって来ました。火曜日のことです。

水曜日まで研究論文に没頭し、土曜日にイギリスに戻るとのことで、

また皆で会おうよ、と言う話になりました。

ダンナが「オレもマリシオに会いたいー。」と言っていたので、

木曜日は私たち家族とお昼ごはん。

金曜日は友達皆でお昼ごはん、と言う予定を入れます。



 木曜日、ダンナの職場前でマリシオと待ち合わせ。

タクシーを拾って日本料理屋、大関へ。

そして結局、木曜日はお昼を食べてからも晩ごはんまでず〜っと一緒。

今年初めて日光浴をするんだ、と言うマリシオにビックリ。

じゃあ、ホントにリスボンに来てからずっと研究室に閉じこもってたんだ。



 金曜日は電車がストライキだったためスザンナが身動きが取れず、

皆で車でスザンナの住むカスカイスに行きお昼ごはんを食べました。

ギンショの屋外レストランでお昼を食べ、皆で海を散歩します。

マリシオが、今回はカラコイス(かたつむり)をリスボンで

食べられなかったなあ、と残念そうに言うので、思いついて

ダンナに電話しました。



「ねえ、今日の夜、あのカタツムリのお店に行かない?」

「いいよ、マリシオ喰いたいって言ってたもんな。行こう行こう。」



 その後、海がよく見えるカフェで皆でお茶を飲みます。

おしゃべりマリシオと昔の仲間たち、話はどんどん盛り上がり、

結構時間が経ちました。言いづらかったのですが、

「マリシオ、そろそろ出ないとダンナと約束しているから・・・・。」

と言うと「ああ、そうだったね。そろそろ行かなくちゃ。」と

会計を頼みました。

当初考えていたよりもカスカイスを出るのはかなり遅れました。

アンゲリーナの車に皆で乗りますが、思ったより渋滞がひどく

アンゲリーナの機嫌がだんだん悪くなって行くのが分かります。

「アンゲリーナ、リスボンに到着したから、もうどこでもいいから

 おろしてくれていいよ。タクシー拾ってクリの家まで行くから。」

「ホントにいいの?」アンゲリーナはちょっとホッとした表情になり、

スペイン広場を少し過ぎた辺りで私たちをおろしました。

「また、連絡するね。チャウ。」

「チャウ。ジョアンパウロ(ダンナさん)によろしく。」

アンゲリーナの運転する車をちょっとだけ見送って、タクシーを探します。

「マリシオ、ごめんね。さっき話が盛り上がっていたのに、中断してしまって。」

「いやいや、どちらにしろもっと早く出た方が良かったんだ。

 アンゲリーナ、運転中機嫌悪かったからね。

 渋滞時間になっちゃったから苛ついていただろ。」

「アンゲリーナにも悪いことしたね。」

「大丈夫だよ。カフェでは喜んで話していたんだから、そんなこと気にしなくても。

 アンゲリーナも楽しかったんだから。」

うんうん、こういうマリシオの割り切り方ってステキ。



 我が家に到着したのは夜8時。それからマリシオとダンナと息子と4人で

かたつむり料理の店に行き、ビールをガンガン飲みながら、

お皿にかたつむりの殻を積み上げて行きます。

「ああ、これだなあ。これ。リスボンは、全てがいいなあ。」

マリシオが目をつぶってうっとりとつぶやきます。

「ホントだね。私もリスボンが大好きだよ。」

「いいなあ、ここの暮らしは。気候はいいし、食事は旨いし。」

かたつむりのほかにはPica-Pauと言う豚肉とピクルスの酸っぱい炒め物を

頼みました。

ビールの後はヴィーニョ・ヴェルデを飲み、ちょっと疲れていたこともあって、

早めに切り上げることにして、家に着いたのが10時でした。

マリシオの目は真っ赤でした。

「明日は何時に発つの。」

「夕方の5時だよ。」

「お昼の予定とかあるの。」

「ううん、ないよ。明日の午前中、大学の研究室には行かなくちゃなんだけど

 それさえ済めばね、自由なんだ。」」

「じゃあ、迷惑でなければ、お昼一緒に食べようか。」

「迷惑だなんてとんでもない。明日も会えるならとても嬉しいよ。」

「コジード・ア・ポルトゲーザの美味しいレストランに行こう。最後の日だし。」



 翌日、マリシオから1時半に電話がかかり、それから会うことに。

大荷物を持ったマリシオは、来た時と同じくスーツを着ていました。

コジード・ア・ポルトゲーザの美味しいパイネル・デ・アルカンターラは

残念ながら夏休みで閉まっていたので、もう一つのお気に入りのレストラン、

フィアーリョに行くことにします。

フィアーリョで、マリシオがダンナのほうを見て

「こんなのをプレゼントするのはとっても申し訳ないんだけど、貰ってくれる?

 洗濯してないから汚いんだけど。」

と言います。取り出したソレは彼のそのとき通っていた大学のオリジナルTシャツ。

ダンナが前々日、マリシオがそれを着ているのを見て「いいなあー。」

と言ったのを忘れておらず、ダンナにプレゼントしてくれると言うのです。

ダンナは大感激。

ああ、マリシオはいいヤツだ。ホントにいいヤツだ。

人の心をいつも気遣ってくれる、優しいヤツだ。

またイギリスに帰ってしまうのね・・・・・。



 その後、ちょっとおみやげが買いたいと言う彼とレスタウラドーレスの

お土産もの屋さんに行き、30分ほどいろいろ見た後、空港に移動しました。

空港、空港。

空港はキライ。

私はここを通って来たけど、ここを通って帰るんだ。

そして今マリシオは、イギリスに行ってしまう。

そう考えたら涙が出て来ました。

泣いている私を見て、マリシオは

「クリ、大丈夫だよ。どこに行っても、きっとまたみんな会える。

 僕はね、10月にたぶん一度また来るよ。

 僕たちはみんな、みんな友達だから。ずっと忘れないしまた会えるよ。」

と言って慰めてくれました。

手を何度も振って、そして別れます。



 そうだよね、きっと10月にまた会えるよね。マリシオ。

そうしたら、一緒にポルトガル料理たくさん食べに行こう。

みんなで集まって、またおしゃべりしようね・・・・。


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