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Bolas!
対スパルタック戦 悲惨なホーム
タクシーに乗りダンナの職場に行き、私たちのソシオカードを受け取ってそのままスタジアムに向かいます。ソシオカードが
ないとソシオ席に入れないからです。
レアルマドリッドの時と違って、会場45分前はまだ人影もまばら。
いつもの老夫婦に挨拶をして、いつもの席につきました。
7時15分くらいには、ソシオ席は満席になりました。
ダンナはまだ仕事から抜けられないらしく、来ていません。
「大丈夫? 寒くない?」と息子に聞くと
「うん、だいじょうぶ。かつぞー。」とフィールドを見つめます。
7時30分になり、ダンナが息を切らして私たちの席のところに
来ました。「うあー、間にあった、良かった。」
「今日くらいもっと早く仕事抜ければいいのに。」
「それあ、俺だってそうしたいよー。あー、今日勝つよなあ。
勝って欲しいなあ。」
「かつぞー。」
フィールドを斜めに挟んで対面には、ロシアからはるばる来た
スパルタックの応援団が見えます。緑色のスポルティングの
スタジアムの中に、ぽつねんとある小さな団体ですが、ここまで
来るのですから彼らも熱狂的ファンなのでしょう。
そして、試合は・・・・・。
書くのも悲しい結果でありました。
スポルティングは最悪でした。いいところが全然ありません。
試合開始前はそれでもスポルティンギスタは燃えていました。
アウェイの時は不本意なジョアンピントの前半でのレッドカード
退場で、スパルタック戦に破れたものの、こちらのホームでは
絶対勝てる、と皆思っていました。
ところが試合開始14分のディマスの自殺点!
その後もアドバンテージが取られるべきところで相手の
ファウルが取られ、チャンスが次々と潰れます。
(ああ大嫌い、UEFAの審判。)
結局前半は0で終了・・・・。
インターバルの雰囲気はちょっと重かったですが、その時まだ
1点差。うんうん、まだ大丈夫。逆転するぞ!
後半が始まりました。
すぐにアンドレ・クルシュのフリーキックのチャンスがあった
ものの、惜しくも得点出来ず。そして後半6分で、クリアしようと
するディマスの横を抜けて、スパルタックのゴール!
・・・・あ・・・・・。
場内皆の肩の力がフーッと抜けていくのが分かります。
静まり返る応援席の中でフィールド向こうの小さな赤い団体の
ところだけが、喜びに溢れ小刻みに動いているのが見えます。
前半6分だと言うのに、もうあちこちで何人か席を立ちスタジアム
の出口に向かいます。
その後もスポルティング、少し上向きになれば相手のファウルを
取られ、勢いを崩されます。スパルタックは何度も何度も
シュマイケルのいるゴール前に辿り着きます。
今日のディフェンスは最悪。ソシオ席のあちこちから罵倒語が
聞かれます。試合の途中で更に何人もの人々が席を立ち
去って行きました・・・・・。
後半22分。
ダンナ「もうダメじゃん、このゲーム。」
息子 「だめだよー、このゲーム。ぜんぜんだめだあ。」
わたし「帰っちゃう人結構いるねー。」
ダンナ「あれっ、あのフリーキックやばいよ。」
「ああっ、あーっ。」
ゴール前を、観客席から見ていても動きについていけるような、
ゆっくりとしたスピードでボールが飛んで行き、それにスパル
タックの選手が頭に合わせました。そのボールもゆっくりと
飛んで、ゴールラインをぽん、ぽんと割りました・・・・。
3点目!
一瞬の静けさののち、怒りとも情けないともつかないため息と
叫びが立ちこめ、たくさんのスポルティンギスタが一斉に席を
立ち、出口の方に早足で向かい始めました。ゴール前では
シュマイケルが膝をついて、頭を抱えています。罵倒する人、
気が抜けてしまった人、嘲笑する人すらいました。
この時去って行った人は本当にスポルティングに腹を立てて
去ったと思うし、残っていた人はそれでも最後まで見届けよう、
と思っていた人たちでしょう。フィールドの向こうでは赤い
応援団が歓喜に沸いています。
その後の試合も最悪で、チャンスがあるようで得点はなく、
スパルタックのゴール前で何とかゴールしようとするボールの
扱いも(こんなこと言いたくありませんが)無様に見えて、
観客席からは嘲笑、罵倒、半ば呆れたため息が蔓延しました。
試合終了10分前くらいから、席を立つ人が増えました。
私たちも、帰りの地下鉄がとても混むので、出口近くに場所を
移動しました。ああ、もう終わるなあー。
いいとこ、なかったなあー。
ピーッ。
試合終了の笛が鳴りました。終わった。
家に帰ってビデオを見る気もなく、簡単に食事を済ませてベッドに
行きました。試合前は平熱だった息子もその時熱を計ったら37.5度。
熱出てる・・・・。
「きょうはー、さいていのジョゴ(試合)だったねー。」
「ねえ、ぐあい悪くないの?」
「だいじょぶだよ。」
「頭痛いとか、気持ち悪いとか?」
「うん、ないよ。」
「寒くない? のど痛くない?」
「だいじょぶだよー。ねえ、きょうはビデオみないの。」
「見ないよ。負けたし。もう寝ようね。」
翌日朝、息子の熱は下がっていました。
「おねつある?」
「ううん、下がってるよ。よかった・・・・。」
「ねえ、きのうのジョゴはさいていだったねー。」
「ホントだねえ。ポルト戦心配だね。」
「まけちゃうんじゃない?」
「いやいや、国内リーグは大事だもんね。勝ちたいね。」
「うん、かちたいけどね。 あー、かつといいなー。」
「勝つといいね・・・・。」
(と、熱が下がったと喜んだのもつかの間。この後大変なことになるのです。)
さてその後、新聞を買って来てみると、
スポルティング
ゴールチャンス 21 (前半6 後半15)
コーナーキック 8 (前半4 後半4)
ファウル 12 (前半9 後半3)
オフサイド 1 (前半1 後半0)
スパルタック
ゴールチャンス 12 (前半2 後半10)
コーナーキック 1 (前半1 後半0)
ファウル 21 (前半14 後半7)
オフサイド 4 (前半2 後半2)
な、なんでコレで3−0で負けるの???
2000年10月21日、今季の中でもとても大切な試合、宿敵で
1部リーグ第1位のポルト戦を前にして、不安がもくもくと
広がって行くのでありました・・・・。
(Bolas! スランプな戦い につづく)
悲しすぎる・・・・