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情けないリスボンダービー1
BENFICASENNO TICKET KATTA.M-SANMO ISSHONI IKUKOTONI NATTA.と言うメッセージを携帯で受けたのは水曜日のこと。
その夜、ダンナは「ほぉら、買って来たぞ???。」と嬉しそうに
赤いチケットを持ち帰りました。
「みせて、みせて、わー!」と喜ぶ息子。
そう、このチケットは2000年12月3日にある大事な大事な試合、
ベンフィカ対スポルティングなのです。
スポルティングはじれったい試合が続くと言うものの、この時
ポルトとは5ポイント差で2位。もしポルトが負けてスポルティングが
勝てばその差は2ポイントに縮まるとあってとても大事な大事な
試合です。対するベンフィカはリスボンではスポルティングと
人気を2分するクラブですが(まあベンフィキスタのほうが
多いかな)、今年の成績は散々。人気選手ジョアン・ピントの解雇、
プレジデンテの交代、選手カラードのホモ疑惑、ジャルデル獲得に
乗り出すなど話題に事欠かないベンフィカではありますが、初期に
負けに負けまくり調子の悪いこと。街中のベンフィキスタが
「あんなのベンフィカじゃない。」と嘆いておりました。
しかしここのところ結構盛り返して来て、気がつけば我が
スポルティングとは5ポイント差の21ポイントを稼ぎ、6位にまで
上ってきているので油断は出来ません。地獄からはい上がって来た
ようなものです。
我が家の隣りにある何でも屋「メルセアリア」では店員全員が
ベンフィキスタで、我々が買い物に行く度に息子をスポルティング
ネタで、怒り出すまでおちょくりまくります。毎日メルセアリアに
通う我々からしたら、この試合は何としてでも勝ち、
「へへー、ベンフィカ負けたね?。」と言ってやりたい気持ち
なのであります。
それに、今回一番注目されているのはジョアン・ピントの里帰り。
8年間赤いユニフォームを着てベンフィカに貢献し続けた彼に、
2000年の夏前に経営側からの突然の解雇通知。何でもジョアン・
ピントがスペインのクラブに高値で売れらそうになるのを断った
ため、と言う話です。まあそれも年棒に見合う結果を出さなく
なったから売られることになったらしいのですが。
熱烈ベンフィキスタたちが「ジョアン・ピントを辞めさせないで
くれ。」と泣きながら叫んでいる映像は記憶に新しいです。
そしてクビになった彼は、ライバルスポルティングでプレイする
ことになりました。一部ではベンフィカの経営陣への復讐だ、と
言う噂もあります。(余り得点していないので復讐の積もりなら
復讐になっていませんが・・・・。 いいプレイするしいいパスも
出すのになあ・・・・。) その彼が緑のユニフォームを着て、
ベンフィカのスタジアムでベンフィカを倒すために戦う、
世間から大注目を浴びているこの試合。絶対見逃せません。
ただ心配されるのは雨。
ここのところのリスボンはえんえん雨模様で、特に週末近くなって
暴風雨になるわ、雷は鳴るわの悪天候。我が家には病み上がりの
息子がいるので、その息子連れでどしゃぶりの中サッカー観戦は
まずい・・・・。 当日は完全武装だ、と心に決めていました。
ハ
ハそして何とも嬉しいことに、土曜日のブラガ戦でポルトが
ブラガに負けました。ブラガの名キーパーキムは何度もきつい
場面があったのを守り抜き、ただ一度PKで得点されたものの、
2-1でブラガの勝ち! ポルト大嫌い人間の私としては、これで
スポルティングにもチャンスが訪れて1粒で2度美味しいポルトの
敗北なのでありました。
さて当日。
昼間は小雨が降っていました。
ポルトガルでは、ポルトガル人選手が活躍しているイタリアの
リーグ戦とスペインのリーグ戦を絶対に放送します。リーグの
順位が今良かろうが悪かろうが、イタリアならパルマ戦、
フィオレンティーナ戦、ラッツィオ戦は絶対に。スペインなら
レアル戦、バルセロナ戦は絶対にやるのです。この日は2時から
フィオレンティーナの試合がライブでありました。ルイ・コスタと
ヌーノ・ゴメスのいるフィオレンティーナは健闘虚しく1-1で
引き分け。それを見終わってからPCに向かいました。家を出る
のは5時45分・・・・ところがここで思いがけぬPCトラブルが発生し、
それからバタバタとしているうちにあっと言う間に家を出る時間。
ま、まずいっ。
寒いとまずいので病み上がりの息子には以前にはさせたことのない
厚着をさせ、慌てて化粧(1分)をし着替え(1分)をし、壁に飾って
いるスポルティングのマフラーをおろしました。
「おまえー、ビデオもセットしなきゃなんだろー。」
「ああっ! そうだビデオもセットしなきゃ! ぐあー。
ど、どれだっ、180分テープは!」
ビデオカセット入れをガシャグシャとかき回し、やっと目指す
テープを発見してセット。
「あとー、カッパは?」
「うんうん、今取ってくるー。」
私がPCでバタバタしている間にすっかりと身支度を整えた
ダンナは「早くしろよー。」と悠然と言っております。
(ダンナはビデオのセットが出来ず、カッパの在処を知らない
のです)
気がかりなPCに心を残したまま、あたふたと家を出たのが
5時50分。アパートの入り口には受付のパティーニャスがいて、
息子を見るなり「オウ、これからジョゴ(試合)を見に行くのかい。
ベンフィカが勝てば嬉しいけど、スポルティングも頑張ると
いいなあ。」と言ってくれました。彼はベンフィキスタですが、
息子にとてもよくしてくれるので、息子は異常なくらいに彼に
なついています。「うん、ベンフィカもがんばってね。」と
ニコニコしながらアパートを出ます。ラッキーなことに雨は
あがっていました。通りに出てタクシーを拾いスタジアムに
向かいます。
ベンフィカのスタジアムはコロンボショッピングセンターの、
高速道路を挟んで向かいにあります。Estadio de Luzと言う名の
スタジアムです。コロンボに近づくに連れて、赤いマフラーを
首に巻いた人々がやたらに目につくようになりました。赤い帽子に
赤いジャケット。「うわー、ベンフィキスタの巣窟だー。」と
ダンナが言います。私たちは普段スポルティングの
アルヴァラーデのスタジアムにばかり行っているので、
スタジアムの周りは緑色だらけですが、さすがにベンフィカの
スタジアムの周りは真っ赤っか。それでもリスボンですから、
スポルティングファンもあちこちに見えます。私たちがこの
スタジアムに来るのは、W杯予選のアイルランド戦以来で2度目。
前回はナショナルチームの試合だったからなんてことなかったのですが、
今回はベンフィカのホームでベンフィカとの試合。何だかちょっと
恐いような雰囲気。息子は持っていたマフラーをポケットに
突っ込んで隠してしまいました。
「大丈夫だよ。スポルティングファンだってたくさん来て
いるんだから。」と言うと
「だってー。」とモジモジしていました。
ベンフィカのスタジアムからもの凄い音で音楽が聞こえてきます。
「ママ、もうジョゴはじまっているんじゃないの。」
「7時からだからあと50分くらいあるよ。大丈夫。」
入り口の警備チェックは意外にもとても簡単で、すぐ通してくれ
ました。赤い服の案内員にチケットを見せて、指定の席に誘導して貰います。
私たちの席は、ベンチ近くの席で前から10番目でした。
前回のポルトガル対アイルランド戦では、前から2番目で
フィールドが近いのはいいものの、ベンチにゴール部分が隠れて
いたので10番目くらいにして貰ったのです。
赤いシートは昼間の雨でぐしょぐしょに濡れていました。
ベンフィカのスタジアムはとても大きく、我がスポルティングの
スタジアム52000人収容に比べて、80000人収容と言う規模です。
いいのだ、我がスポルティングも今新スタジアム建設中だもんね。
私たちの観客席はベンフィカ3に対してスポルティング1と言う
感じで座っています。向こう側の観客席は恐らくソシオ席でしょう。
真っ赤っかの赤でした。盛り上げアナウンスと大音響の音楽が
スタジアムに流れています。左のゴールの向こうに見えるのは
スポルティングサポーターたちのブロック。
「ちょっとー、あそこのほうがいいなあ。
きっとあれ、スポルティングのスタジアムでチケット買うと
あそこに行けるんでない。」と言うと
「う?ん、そうかもしれない。」とダンナは言います。
(今回のチケットはレスタウラドーレスのキオスクで買いました。)
その緑色の一角は聞き慣れたスポルティングの応援歌を皆で歌い
叫んでいました。
そして、ベンフィカの選手たちがフィールドに登場。
大きな歓声と拍手がわき上がります。その中で練習を始めました。
それから、スポルティングの選手たちがフィールドに登場。
今度はすごいブーイングに歓声と拍手混じりです。
特にジョアンピントが出て来た時などすごいブーイング。
ああ、ここはベンフィカのスタジアムなんだなあ。
ベンフィカ対スポルティング戦のチケットハ(つづく)