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 情けないリスボンダービー2 


 

 スポルティングの選手たちが練習を始めました。

以前にも思いましたが、このEstadio de Luzはフィールドが結構

近い位置にあり、選手の表情もとても良く分かります。

アルヴァラーデのソシオ席からはフィールドの選手が誰が誰かは

判別出来るものの、表情までは分かりません。

それだけに近くに見えるサ・ピントやベトに興奮興奮!

練習する選手たちに見とれていたら、

ドドーーーーン!

ものすごい大きな爆発音がしてびっくり!

なっ、なになに?爆弾とか発砲音!?

見るとスポルティンギスタたちのかたまりの前のほうで煙がもくもくと

あがっていました。警備員が走っているのが見えます。どうやら

空砲のようです。

「あんな爆発音出してまずくないのかな。」

「そりゃ、まずいだろう。でも誰がやったか分からないんでない?」

誰がやったか、分からない・・・・らしく私たちはこの後3回もこの

ドドーーーーーン!

と言うのを聞くことになるのです。(いちいちびっくりするので迷惑だ)
 
 

 その日はダンナの知り合いMさんも一緒に観戦すると言うこと

でしたが、Mさんはまだ来ていません。

「Mさんは車で来るの?」

「いや、地下鉄だと思うよ。」

なんて言っている時にMさんがやって来ました。

到着と同時にポツポツと雨が降り始め、慌ててリュックからカッパを

出します。

「Mさん、カッパ持って来てます?」

「いや、私傘持ってるんだけど、後ろの人に嫌がられるかな?」

「うーん、カッパのほうがいいですよ。

 1つ余分に持ってきているんで、これ使って下さい。」

と緑色のカッパを渡しました。

私たちのちょうど前の人たちが目前で傘を広げています。

そのためフィールドで練習している選手たちが見えなくなりました。

「みえないよー。」と息子がブーブー言っています。

幸いなことに2〜3分降ったら雨はやみ、前の人たちも傘を閉じました。

「今日のメンバーは、誰だろう。あれ誰?一番右の。」

「あれは、ルイ・ジョルジュだよー。」

「その隣りがー。」

「デルフィンだよー。」

おお、我が息子はなんと目のいいことよ。

メンバーの名前が場内アナウンスで流れ始めました。

スポルティングのメンバーの名前はあっと言う間に呼ばれ、

ベンフィカのメンバーの名前を呼ぶ時は、盛り上げるようにゆっくりと

言います。(まあベンフィカのホームだから仕方ないんだけど)

ベンフィカのメンバーにはホモ疑惑で有名なカラードもいます。

選手が一旦引き上げました。

スタジアムの中は依然大音響で音楽が流れています。

「ちっきしょう〜、勝てよ、スポルティング〜。」

「かてよぉ〜。」

待っている間も雨は降ったりやんだり。

スタジアムは大きいので満員と言うわけではありませんが、

既にたくさんの座席が埋まっていました。後からビデオで

見たら、どうも5万人がスタジアム観戦していたらしいです。

さて、選手が練習着からユニフォームに着替えてフィールドに

上がって来ました。スタジアムは大歓声とブーイングに

包まれています。異常なほど皆興奮しています。何たって、相手は

スポルティングでしかもメンバーにジョアンピントがいるのですから。

ポルトガルの首相も観戦に来ていると言う世紀の大イベント!
 
 

 ピーッ。

審判が笛を吹き、試合が始まりました。

興奮と緊張の流れるスタンド。

フィールドの選手たちの気合いがこちらにも伝わって来ます。

私たちの座席からは、TVで良く見るスポルティングの人気監督、

アウグスト・イナシオが近く、よく見えました。

「ほらほら、アウグスト・イナシオだよ。」

「どこー?」

「そこそこ、すぐそこ。」

「ほんとだー!」息子は大喜び。

いつもクールで、でも人の良さそうなアウグスト・イナシオ監督は

去年の国内チャンピオンズリーグでスポルティングを優勝に

導いた救世主。しかしここのところの成績不振で、彼の評判は

徐々に落ちつつありました。とは言うものの依然人気は高いです。
 
 

 試合は、始めのほうは悔しいのですがどうもベンフィカのほうが

押しているように見えました。何度も何度も我がスポルティングの

GKネルソンのいるゴールに攻め込んで来るのでヒヤヒヤします。

ネルソンはシュマイケルが怪我で出られない今、私たちの

頼みの綱。シュマイケルほどの存在感はないものの、しっかりと

守るいいキーパーです。

(誠実そうな感じ・・・・まあキーパーが誠実か否かは問題

 じゃないとは思いますが。(^^;))
 

「押されてるねえ・・・・。」

「うん・・・・。」
 
 

 それでも試合の半ば頃からスポルティング側も調子を出して

来て、攻め込み始めました。そう来なくちゃ!

「いけぇぇ〜〜〜!」

でも勢いがついた時に、アコスタがイエローカードを喰らいました。

どうも、自分のところのフリーキックと確信して、審判の確認を

取らずにいきなりボールを蹴って試合を進めようとしたので、

審判の怒りをかったようです。

「おおい、姑息なことすんなよアコスター。」とダンナがため息をつきます。

それにしても、あの審判のイエローカードを掲げるポーズは

何回見てもアタマに来るわ。(相手チームにだったら嬉しいけど。)

この時点で試合は何となく五分五分の模様。

よしよし、アウェイでこれならいい感じではないの。頑張れ!

あれ、あれっ?

ベンフィカ側のゴールで何やらもめています。

もめて・・・・結局何も起きずに試合再開。

(後からビデオで見たら、ゴール前にボールを持ったまま走り込んだ

アコスタを、明らかにベンフィカの選手が体当たりで邪魔していたのでした。

ちゃんと見てろよクソ審判!)
 
 

 両クラブとも選手たちは必死。

互いのゴールに攻め込む度にスタジアムにはウォーという轟音が響き、

スポルティングがボールを持つと(特にジョアンピントの時はものすごく)

ピューピューと言うブーイングが。ネルソンがゴールキックをする時は

場内のベンフィキスタからプレッシャーがかかります。

ファウルを取られる度に、どちらのチームのファウルであっても

スタジアムは揺れんばかり。

そして、いい調子でスポルティングがボールを持って相手ゴールに

走っている時にまたあの

ドドーーーーーン!

と言う爆発音が鳴り、場内もフィールドも一瞬止まったかのように見えました。

「ばっかやろー。なんだよあれー。」 ダンナがムッとした顔でスポルティングの

ブロックのほうを見ます。

全くだよ。勢いをつけるんだったら、他の方法で出来ないの?

同じスポルティングとしてイヤだぞ!

ほら、試合の流れが止まっちゃったじゃないー。

(やるならベンフィカが攻めてる時にやってくれ。)
 
 

 両チーム何度となくチャンスがあるのですが、得点のないまま、

前半は終了してしまいそうでした。

時計を見ながらダンナが「あと5分だな。」と言います。

ちょうどその時、ネルソンの守るゴール前、ベンフィカの選手が

右側にあげたパスをルイ・ジョルジュがクリア・・・・・
 

おっ、おいおい、どこにクリアしてるんだよっ!
 

クリアする筈のボールはオランダ人の選手HOOIJDONK(何て読むんだろう?)が

攻め込んで行っているゴール真ん前ど真ん中に飛び、

それをアンドレ・クルシュがクリアしようとして・・・・・。

ピピーッ。  審判の笛の音。

うわっ、転んだ! あいつ転んじゃったよ!

PKだ・・・・!
 

(つづく)
  


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