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 情けないリスボンダービー3 


 ルイ・ジョルジュのポカクリアでゴール真ん前ど真ん中に

行ってしまったボールをクリアしようとしたアンドレ・

クルシュがベンフィカの選手の袖を引っ張ってしまい、PKに

なってしまいました。

アンドレ・クルシュはイエローカード。呆然とその場に立ちつくして

います。サ・ピントはゴール前でベンフィカの選手が転んだのを

見た瞬間、膝をついて頭を抱えました。場内はベンフィキスタの

応援する声とスポルティンギスタのブーイングで大轟音。

「あちゃー、PKじゃあダメだ。入っちゃうよ。」

「しんじられなーい。はずせー。」

「・・・・・・・。」

 ベンフィキスタたちの大歓声の中・・・・当然のごとくゴール!

跳ね上がり歓喜するベンフィキスタたちでしたが、なぜかPKは

やり直しになりました。

んっ? やり直し?

どうやら審判の笛の前に蹴りに行ったらしいです。

やった! 今度こそ外してくれー!

・・・・の願いも虚しくゴール。

周りにいるベンフィキスタ達は一斉に勢いづいて、満面笑顔で

大騒ぎ。スポルティングの緑のマフラーをしているこちらを

見て、ニヤニヤする人までいる始末。むかつくー!

おまけに走り回っているあの変な名前のHooijdonkはざまあ

見ろと言わんばかりにベロを出しています。

「あいつー、ベロ出してるよ。最低!」

ダンナが怒っています。

その後、スポルティングはいい攻めをしながらも時間が来て

前半終了。

スタジアムはベンフィキスタたちの大歓声に包まれました。

インターバルです。

「やばいなあー。コレ負けちゃうんじゃないの。」

「でもまだ1点差だしね。取り返せるよ。」

「ルイ・ジョルジュのなあー。あれがなければなあ。」

「選手どっちも気合い入ってるよね。」

「そりゃ、宿敵だもん。」

 「俺タバコ吸ってくるわ。」とダンナが席を立って階段を

上って行きます。

Mさんが「コレ、食べませんか。」と言ってクッキーを

まわしてくれました。クッキーの次にはドリトスが。

ドリトスの後にはチョコサンドが・・・・・。 ふと見るとMさんは

バナナを食べています。

「Mさん、用意いいですねえ〜。」

(こういうのは本来私が用意しなきゃいけないのね。(^^;))

「いやいや、私は、サッカーに限らずこうなんですよ。

 それにしても厳しい試合ですねえ。」

雨は相変わらずパッと降ってはやむ、を繰り返しており、

私たちは短いインターバルの間にも何度かカッパのフードを

頭にかぶせては外す、と言うのを繰り返しておりました。

 またまた大歓声の中、試合再開です。

「オルバッツが出ているよ。」

「誰と交代かな。」

「デルフィンじゃない?」

「デルフィンはあそこにいるよー。

 ぼくはパウロ・ベントとおもうなー。」

見れば確かにパウロ・ベントはいない。(^^;)

パウロ・ベントの代わりに入ったようです。

 後半の始まりはスポルティングの優勢。ともかく気合いが

ビンビンこちらにも伝わって来ました。パスワークも良く、

どんどんベンフィカを抜いて行きます。コーナーキックや

フリーキックのチャンスもあり、あと一歩と言うところです。

ところがどうしてもゴール前で合わせられない。皆必死で

ボールを追いかけています。

度重なるファウルとブーイング。

サ・ピントが走る。

セーザー・プラテスが走る。

アンドレ・クルシュが守る。

ベトがボールを追う。

 私の周りのベンフィキスタが歓声をあげて拍手を始めたので

何かなあ、と思って見たら、最近とても調子のいい、

ベンフィカのジョアン・トーマスが走っていました。

まもなく交代するのでしょう。イヤだなあ。

その時、フィールド半ばで、ボールを持っていた我がキャプテン、

ペドロ・バルボーザに食いつくようにベンフィカの選手が

アタックし、バルボーザが転んでブチ切れてしまいました。

思い切り相手の胸を突き飛ばします。

ウォー、と言う轟音とまたブーイングが起こります。

他の選手たちが間に割って入り、なんとかおさまったものの

バルボーザの怒りは全身に表れていました。

場内はますます異様な雰囲気に満ちます。

 その後も幾度かシュートチャンス。でもオフサイドだったり

ボールをクリアされたりと点数に繋がりません。しかし後半を

15分過ぎた頃、ジョアン・ピントがゴール前でフェルナンド・

メイラにアタックされ転びました。

微妙な位置でのフリーキックの大チャンス!

(実はスタジアムでは疑問を持たなかったのですが、家に戻り

 ビデオを見たら、これはフリーではなくてPKであるべき

 ものでした。)

このチャンスも生かすことが出来ず、ゲームは続きます。

ペドロ・バルボーザはかなりカッカ来ていました。それも分かり

ます。ベンフィカの選手がボールを持つ彼にぴったりくっつき服を

捕まえて倒しているのか゜明らかなのに審判はファウルを取らない。

ベンフィカがボールを持ったままで笛は鳴りません。この辺り

から我がスポルティングの雰囲気は少しおかしくなって来ました。

パチパチと言う大きな拍手とともにジョアン・トーマスが先ほど

PKでシュートを決めたHooijdonkと交代で入りました。

「あ、あいつこの間から一試合で2点も3点も入れてるヤツだよ。」

「いやだなあ・・・。」

ハそれからも何度となくチャンスが続きます。それでも点が入らず

イライラしているところに突然、ヘドロ・バルボーザがイエロー

カードを喰らい、その5秒後には審判が赤紙を見せていました。

「えええっ。ペドロ・バルボーザ、レッドカード!? なんで?」

バルボーザはまだ何か言いたげでしたが、諦めたように首を振り

ながら顔を歪めて、キャプテンの腕章を外しました。

審判にまた一言二言言うと、審判はバルボーザの顔を見ずに口を

固く結んだまま頷いています。スタジアムではベンフィキスタ

たちとスポルティンギスタたちの明暗がくっきり。

だって、ベンフィカのホームで、私たちのキャプテンバルボーザを

欠いた10人だけで、この雰囲気の中戦って勝てるとはとても

思えません。

「ああ、これもう負けちゃうよー。」

ダンナが絶望したようにつぶやきました。

 それまでは五分五分の試合だったのが、バルボーザが抜けて

からはベンフィカの優勢となってしまいました。

パスがすい、すい、すいと通りあれよあれよと言う間に攻められて、

ジョアン・トーマスのゴール! 2-0!ハ あっけないくらいです。

「今の、オフサイドじゃなかった?」と私が言うと

「っぽいよなあ。家でビデオ見よう。」とダンナがいいます。

周りではベンフィキスタたちが飛び上がり跳ね上がり抱き合い、

大騒ぎしながら喜んでいます。勢いづいて大声援でベンフィカの

応援を始めました。くーっ、悔しいー。

私は出る前のパソコントラブルを思いだし、PCのこともあるし

ここで帰ってしまいたい、と思いました。

それでもまだ2対0。我がスポルティングだって点を返せるかも

しれないとかすかな望みを持って見ていました。

ジョアン・ピントとサ・ピントが必死で走っています。

焦っているのがとてもよく分かります・・・・・。でもベンフィカの

勢いはすごく、3点目のゴール。

もうダメだ・・・・・・・。

 3−0・・・・悪夢

(つづく)

  


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