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観戦パーティ・悪夢の対アメリカ戦3
「駄目だあー、全然駄目。でもまだ後半があるからな、取り返そう。」
ワインを取りに行こう、と言いながらダンナが立ち上がります。
会場は結構な人で、すれ違う人たち皆『はー、こんな筈ではなかったのに』と言っているみたい。
Kさんがいたので「駄目だねー。」と言うと「これを恐れていたんですよー。」と言います。
隣にいるポルトガル人のダンナさんも苦笑いしながら首を振っています。
ダンナが「このワイン旨い」と赤ワインを注ぎながら
「しかしなあ、3?0になるとは思わなかったよ。」と言うので
「誰も思わないよ。」と返しました。
「まあでも、1点取り返したからな。2点差だろう。なんとかなるよ。」
「でもアメリカって速くて強いね。驚いちゃった。FIFAランキングが高いのは知っていたけど。」
「え、何位なの?」
「今、12位かな。」
「えっ、そんなに高いのか。」
それでもまだ大丈夫、何とかなる、とワインの周りでは人々が話しています。
選手がプレイしている時に何か食べながら見るのは嫌だなと思い全然食べずに見ていたので、
少しお腹がすいていました。(ワインはいいのか、と言うツッコミはなしね。)
テーブルに行きRissoisを2個ほど取って、大スクリーンを見つめます。
ボールの支持率は米43%、葡57%。んー、ボールはキープしているんだけど、点取れないよなあ・・・・・。
後半3点くらい取らないかなあ・・・・。
お料理を取っている人が「これ、誰が作ったんすかね。」と聞くので
「いやー、分かんないですけど、ポルトガル料理屋さんとかに注文したのかも?」と答えました。
「それにしても、意外な展開でびっくりしましたよね。」
「そうですねー。楽勝だと思ってたのに。ナショナルチームでこんな酷い試合は初めて見ましたよ。」
だって、EURO2000でフランスに負けた以外、勝ちか引き分けしか見てないもんな。
そう言えば3月末のフィンランドとの親善試合は見なかったけど、4?1で負けたんだっけ。
調子悪いのかな? でもこの間のブラジルとの親善試合はブラジルと引き分けてたよね・・・・。
ふとテーブルの横を見たら、どこかで見たことある人(日本人)がいます。
誰だっけ? ポルトガルで知り合った人だよね? 名前も出て来ないから話し掛けられないし。
ダンナが戻って来たのでコソッと
「ねえねえ、あの人の名前なんだっけ?
知っている人だよね? 絶対見たことあるし?どこの企業の人だっけ?」
「どの人?」
「あの、茶色いスーツの人。」
「ああ、あの人・・・・名前なんだっけな。」と少し眉間にしわを寄せながらダンナは言いました。
「どこかの局のアナウンサーだよ。」
「!!!」(見たことあるはずだ! 下手に話し掛けなくて良かった! ←バカ)
後半が始まりました。気を取り直して応援だ!
場内ではどうやらポルトガルの応援が多いみたい。
私の知り合いも何人かあのスタジアムに今いるはず。
日本からもたくさんの人が行っているんだろうな。
後から知ったのですが、韓国ではソルトレイクオリンピックの時のショートトラック・
金東聖選手の金メダルがパーになってアメリカが金を獲得してしまった恨みが尚続いており
反米感情がもの凄いのだとか。
そう言えば、前半のアメリカに対するブーイングはすごかったなあ。
51分、プティのファウルが取られてイエローカード。
その直後のF・コウトのゴール前でのファウルが取られて怖い位置でのフリーキック、
外れてゴール上を通過してラッキー。
絶好のゴール前のチャンスもJ・コスタがうまく体を合わせられずダメ。
J・ピントもタイミング合わないし・・・・でもってアメリカはガンガン攻めてくる。
ああー、ポルトガルが押している試合ならまだ安心できるけど、そうじゃない。
ポルトガルにもチャンスはあれど生かせない。だんだん調子はあがって来ているのに。
見ていて落ち着かなくてしょうがない。ハラハラしっぱなしだよ! どうにかして?。
ルイ・ジョルジェとパウロ・ベントが途中で交代した後の70分、我がナショナルチームはうまく
パスをまわして、まわして、パウレッタがゴール前にボールを蹴った!
蹴ったボールが・・・・あれっ、あれっ!? うわっ、入ったよ! アメリカのオウンゴールじゃんっっ!
周りが一瞬ザワッとして、それから大きな拍手が沸き起こりました。
「オブリガードー!(ありがとう!)」と叫んでいる人もいたぞ。
ダンナは隣で「やったー。いけるいける。まだいける!」といいながらケッケッケッと
笑っています。これで3?2! しかもあと20分あるわ! これ何とかなるかもよ!!!
73分、J・コスタがJ・アンドラーデと交代。J・コスタ嫌いのダンナはとても喜んでいました。
試合はだんだんポルトガルペースになって来たみたい。逆転できるぞ!
頼むから勝ってえ???!
79分、ヌーノ・ゴメスが出て来ました。お?我らがヌーノ。
点数バリバリ取りに行ってくれい! で、J・ピントと交代するのかな・・・・
えええっ!ルイ・コスタと替えちゃうの??? なんで?
ルイ・コスタが下がっちゃった・・・・。
ああ、残り時間が余りないな。
アナウンサーが「残り時間は4分を切ります」って言ってる。
ちょっと待ってよ!このまま終わっちゃうの? 初戦負けちゃうの? ポルトガルが負けちゃうの?
せめてもう1点入れて引き分けにしてー!!
ロスタイム突入。
何とかもう1点、何とかもう1点と、
大スクリーンの前にいるポルトガル関係者達皆が祈っていたことでしょう。
その願いも空しく、ピピーッと終了のホイッスルが鳴りました。
負けちゃったよ・・・・。
おい、負けちゃったよ・・・・。
負けたの見るのなんて、EURO2000のフランス戦以来だよー!
皆落胆の表情で一斉に立ち上がり、帰り支度をはじめて、あっと言う間にゾロゾロと
出入口の方に人が流れて行きます。
「くああー。勝てると思ったのになー。」
「ショックだ・・・・。」
Kさん夫婦と市ヶ谷まで歩くことにしましたが、その足取りは重かったです。
「バイーア、なんでパンチングばっかりしてたんだよー。こぼれ玉でやられたじゃんか。」
「リカルドの方がしっかりしたキーパーなんじゃないの?リカルドを出せばいいのに。」
「オリヴェイラ監督はポルト出身だからバイーア贔屓なんですよねー。」
「えっ、そうなんだ?」
「次の試合も使うのかなあ。心配だよ。」
Kさん夫婦と別れたあと、電車の中でもダンナはずーっとブツブツブツブツ
「今日の試合は信じられない。明日会社に行きたくないなあ・・・。」とつぶやいていました。
「今日の試合、ビデオ録ったんだよな?」
「うん。録った。でも見る気に全然なんないから消しちゃおうかな・・・・。」
ため息をつきながら、胸に貼ってあるMADE IN PORTUGALのシールをはがして、携帯の
裏にペタッと貼ったら、ダンナが「おっ、それいいな。」と言いながら真似しました。
今日の記念・・・・って、勝っていたらなぁーーーくそぉぉーーーーーーっ!!!
息子を預かってくれている友人に「これから帰るから。」と電話をかけたら「勝った?」と聞かれて、つらい・・・。
「ううん、負けた。全然ダメだった・・・・。」
「えっ、負けたの!?」とビックリしてるー。
そーです、負けたんです。負けちゃったんだよう。
帰りに入った良く行くラーメン屋さんではドイツ?アイルランド戦をやっていました。
担々麺を食べながら、画面を見ていたら、ポルトガル?アメリカ戦のダイジェストが映って悲しかった。
がっくりして息子をピックアップし、
「ポルトガル負けたの?」と目を丸くしている息子に
「負けちゃったのよ。」と言いながら、
ああ、今日のパーティは息子を連れて行かなくて正解だったのね。
こんなこと考えるの今だからだけど。
家に帰ってTVつけたらニュースステーションでその日のダイジェストをやっていました。
ああ、もう全然見る気にならない、と、サッカーニュース以外のチャンネルに替えてしまったのだけど、
実はそのサッカーニュースダイジェストの中で、大スクリーンの前でがっくりしている私たち夫婦が
映っていたそうです。
そうだよね、
あれだけプレスが入っていて、得点されたり得点したりするシーンになると照明に照らされて、
カメラも一斉に回っていたんだもの。その日のダイジェストに出るのよね。
でも負けたショックがでかくて、そんなこと全く思いもよらず、自分の出ていたと言う
ニュースダイジェストは全っ然見ませんでしたー。かああ。
(いいや、負けたニュースなんて見たくないやい!)