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【日常】初めてポルトガルを出た日
1999年12月某日。金曜日。ダンナがスペインのセヴィリアに出張に行くことになりました。
前月の半ば「来月、出張があるんだけど一緒に行かない?」
と私に言って来たのが始まりです。
セヴィリアで会議があり、家族連れでもいいとのことです。
夜は家族を含めての食事会がある、前年の同様の会議の時は
ずらしたので、義務ではないけれども今回は出席したほうがいいと
ダンナは言い張ります。
「一人で行ってくればいいじゃない。食事会だって知らない人しか
いないし行きたくない。私たちの分は自費なんでしょ。
大体、出張になんてくっついて行きたくないよー。
仕事なんだし。しかも週末じゃん。」
「いやあ、行こうよ。実はもう返事しちゃったんだよ、行くって。」
「えー。」
「まあそう言わずに、行ってくれよー。俺の立場だってあるんだし。」
/P>
金曜日に出発するとのことだったので、まあスペイン行ったことないし、
というかこちらに来てから海外旅行などしたことない、車で行ける範囲だし
まあ、いいかー、と思いなおしました。
金曜日の午後に出発してセヴィリアには夜に到着し、それから食事して寝、
翌日の土曜日は午後から会議なので午前中どこかをまわり、昼食ののち
ダンナは会議へ、私と息子はホテルにいるかお散歩。そして夜は会食、
翌日の日曜日午前中は観光バスで観光して、車に乗って帰る、と言う
スケジュール。
・・・だったはずが、前の週になってダンナが
「来週の金曜日は午後休む積もりだったんだけど、どうしてもずらせない
仕事があって、それ終わってからでないと出られなくなっちゃった。
だけど6時半くらいに家に帰れるようにはするから。」と言います。
セヴィリアまでは車で5時間くらいと聞いていたので、
「もっと早くならないのーー。」
とお願いしたのですが「仕事だから無理だよ。」とのことでした。
この時点で、やっぱ私たちは参加するのをやめる、と言えば良かったのです。
だって、全然行きたくなかったんだもん・・・。
さて、出発の日、金曜日の夜6時半。
セヴィリア行きの支度をしながらダンナを待ちましたが、帰って来ません。
「ぱぱ、おそいねー。なにやってんだろねー。」
なにやってんだろね、だって。マズイ。私の独り言をちゃんと聞いている・・・。
「お仕事だから仕方ないけど・・・遅いねえ。困ったなあ。」
7時になっても7時半になっても帰って来ないので職場に電話を
入れたらまだ職場にいました。
「悪い悪い。もうちょっとしたら出るから。」という返事なんだけど、こういう時って
帰ってこないのよね。(仕事なんだから仕方ない、と思いつつイライラ)
結局家に到着したのが8時15分くらい。
もうこの時点で全然行きたくなくなっていたのですが、まあそこで
喧嘩をしてもしょうがありません。仕事で遅くなってるんだし。
それからダンナはバタバタと支度をして、車のある地下駐車場に降りました。
「さて、セヴィリアに行くにはどう行けばいいんだろう。」
「えっ、職場のポルトガル人、誰かに聞いてこなかったの?」
「うん〜、いや、忙しくってさー、忘れてたよ。」
そう言って地図を睨み始めたので
「管理人のフェルナンデスに聞こう。彼なら知ってるし、その方が
考えるより早いよ。」と言って、アパートの駐車場を出発し、
アパートの受付前に車を止めて、フェルナンデスに道を聞きに行きました。
フェルナンデスは友達が多く、いつも、アパート受付の前で誰かしらと雑談をしています。
私たちの地図をちらりと見た彼は
「この地図は古くてダメだ。最近出来たいい道路が載ってないよ」
と言って受付の机から最新の地図を取り出し
説明を始めました。そして15分くらい、道順などを教えて貰い、やっと
アパートを出発しました。
この時9時くらいです。
出発して30分くらいして、リスボンの高速の料金所を通過した時、ダンナが
首をかしげながら「そう言えば、スペインの高速って、料金払わなければ
ならないのかな。」と尋ねて来ます。
「知らないけど・・・・。 なんで?」
「いや、実はペセタ(スペイン通貨)持ってないんだ。」
「ええっ、全然換金してないの?」(おーい)
「うん、ホテルですればいいと思って。」
「えーっ、大丈夫なのかな。でも高速は確か、ヨーロッパの中で料金取るって
国はすごく珍しくてポルトガルくらいだって聞いたことあるよ。
多分かからないと思うけどちょっと聞いてみる。」
携帯でスペイン人のスザンナのところに電話しても出ない。
スペイン人の恋人を持つフレデリコのところに電話しても出ない。
しかたなく先生のフランシスカに電話しました。
すると「私の夫が、スペインに入ると高速でなくなるから、料金は
必要ないって言ってるわ」との返事なので一安心しました。
それにしても、換金してないなんて大丈夫なのかしら。
(海外旅行慣れしている人には笑っちゃう会話かもしれませんが、
なんたって、赴任してからこの時までポルトガルから出たことなくって
不安だらけだったのであります。)
/P>
さて、出発前から余りにバタバタしていて食事もしていませんでした。
途中のガソリンスタンドのコンビニのようなお店で軽食を買って食べ、再び出発。
一路スペインへ。
息子は後ろの席で爆睡を始めました。
国境を越えるのはあっけなく、当然税関も何もなく通過。
高速そのものも真っ暗でしたが、スペインの山道も真っ暗け。
途中電飾をギラギラつけたトラックなどによく会います。
一度そういうトラックを追い越したら後ろからずっとパッシング
しながらついて来られてえらい恐かった。
途中ダンナが少し眠くなったというので運転を代わりました。
運転を代わって暫くしたら電灯を振るおまわりさんに遭遇。
止めろ、と言う素振りです。やだな・・・。
この時0時半くらい。
おまわりさんはスペイン語をしゃべっているのですが、なんだか
よく分かりません。免許証を見せて、降りろと言うので降りたら、
車のライトのところを指さして何やら言っています。
どうも、つけてはいけないライトをつけて走っていたようでした。
オーケーオーケー、と言いながらスタコラ車に乗り込み、再び出発。
その後また真っ暗な夜道をひたすらずっと走り続けますが
なかなか到着せずに真っ暗なまま。
「これ、道あってんの?」
「街灯がもっと欲しいよー。」
「でもたまに出る表示だとちゃんとセヴィリアって出てるよ。」
真っ暗けな道を走る、走る、走る、走って・・・向こう側に灯りのカタマリが
見え始めました。表示を見れば、セヴィリア・何キロ・・・。
「あっ、あれだ、アレ!」
「つ、着いたあ〜〜〜。」
やーっとセヴィリアの街に到着しました。ああ、あと少し。
早くホテルに入って眠りたい・・・。
さてセヴィリアに着いても、ホテルの名前は分かっているのですが、
自分たちが現在どこにいるのかよく分からずしょっちゅう車を止めては
歩いている若者たちに(夜の2時3時なのにいっぱいいた)
ポルトガル語でホテルの場所を聞きました。
スペインの若者たちはとてもとても親切でした。
ポルトガル語を話していると「Do you speak English?」と
聞いてきたので「Yes.」と答えると、英語を話そうとするのですが、
話している英語が結局単語の羅列でよく分かりません。(^^;)
スペイン語の方が分かるくらいです。ポルトガル語とスペイン語は
とても似ているので、なんとか話は少し通じました。
そして最終的にやっとの思いで到着。
メリア・セヴィリアというそのホテルに到着したら最早チェックインする
ような時間帯ではなく、駐車場も閉まっていて、フロントに言って開けて
貰いました。
その後チェックインして時計を見たら3時。
でもよく考えたらスペインとは一時間の時差があるので、そこでは
4時だったのでした。ああ、眠い。
軽いルームサービスで超遅い夕食をとり、5時半頃眠りにつきました。
しかし、翌朝8時には会議のスケジュール確認のための電話の、鋭い
ベルの音に起こされたのであります。(T_T) う〜。
/P>
気を取り直して眠り直し、11時に起きました。
夜の会食でスペイン料理を食べるのは知っていたので、セヴィリアの
日本料理店に行きたいと思いました。
もう、なんたって日本食に飢えている私たち。
リスボンの日本料理店は限られているので、メニューもある程度決まって
いるけど、折角海外に来たんだから、違う国の日本料理を食べなくちゃ!
(って、このあたり、日本に住んでいた頃の海外旅行とは全く逆の感覚です)
フロントに聞いたら近くにあるというので出かけました。
内装もキレイな居酒屋風の「桜」という名前のレストランで、なんと
ランチが750ペセタと安い!
(当時500円くらい??)どうも中国人経営のレストランのようでした。
安い、しかも美味しかったです。ダンナは寿司セットを、私はスキヤキ
ランチ(スキヤキとチャーハンがセット)を頼んで、満足満足。こんなんが
リスボンにあったら、結構来てしまうぞ。
食事後、1時半くらいにホテルに戻り、ダンナは会議の支度をして、
3時ちょっと前に会議室に向かいました。
私と息子は、することもないのでその辺を散歩しようと思いブラブラ
していたらとても美しい公園があったので中に入りました。
/P>
ところでセヴィリアに行った印象。
1.石畳がどこにもない。
(ポルトガルでは石畳のないところはないと言っていいほどです)
2.道路がとても広い
3.道に犬のウンチが落ちていない
4.車も赤信号を平気で渡る(これには驚いた)
5.ハトが白い
特に白いハトを見たのは超久々なので嬉しかったです。
セヴィリアではダンナの前々任の人が車まるごと盗まれたことがあったとか、
治安が非常に悪いと言う話を聞いていたのでちょっと警戒気味。
あんまり遠くに息子と2人きりで行きたくありません。
公園でシャボン玉とキャンディを買って更に歩いていたら、馬車を
引いたおじさんに声をかけられました。「乗らないか。」と言って
いるようです。
聞けば時間は40分間、値段は4000ペセタ。
息子は「のりたいー!」と叫んでいます。
そんなに高くないので、時間つぶしにはちょうどいいなと思い乗ることに
しました。
馬車でポコポコと公園の中を走り、公園を抜けると一般道に出て、
なんと一般の車両と同じ道路を車と車の間でありながらポコポコ
走るのでした。観光都市ならではだなあ、って感じです。
おじさんが「最後は公園に戻るか。」と聞くので
「メリア・ホテルにいるんだけど。」と言ったら
「じゃあホテルまで行こう。」と言ってくれて馬車でホテルに戻りました。
この時6時20分。 /P>
「ヘビーな会議じゃないから、すぐ終わると思うよ。
時間前に終わるんでないかなあ。」
とダンナは言っていました。元々の終了時間は夜の7時。
会食は夜の9時からです。
ところが7時になっても7時半になっても8時になっても戻って来ません。
TVではスペイン語でホラー番組をやっていて、息子がびびります。
見ていたかったけど仕方なくチャンネルを変えました。
「ぱぱおそいねえ。でんわしたら。」
「会議してるから電話は出来ないよ。もうちょっと待とう。」
「おそいねえ、おそいねえ。」
私が時間を間違えてるのかなあ、と思いつつ、8時半をまわっても
来ない。
ようやく8時45分に苦笑いをしたダンナが戻って来ました。
「おそいじゃーん。予定とちがうー。」
「いやいや、参ったなー、怒られちゃったよ。」
「今まで会議だったの?」
「いやあ、議長がメチャメチャ厳しい人でたるんでるって怒られた。
皆一緒にだけどさ。」
「全然来ないから時間間違えたかと思ったよ。」
「しょうがないじゃん、会議なんだから。もう食事の時間になっちゃったな。
出かけよう。」
ホテルのロビーに降ります。何家族かが既に集まっていました。
会食のメンバーはなかなかカターイ雰囲気。(嫌だなー)
一通りにそれぞれご挨拶します。
「厳しい議長ってどの人?」
「あの、女の子2人連れてる人。」
あれが会議で皆を叱りつけた人なのかー。(確かに、厳しそう・・・・。)
タクシーでレストランに移動しました。
席は予め決められ、家族持ちは家族持ちで、単身者は単身者でかたまる
ように席割りされました。私の目の前には議長のお子さまが座りました。
斜めには議長が。(ひいい)
食事が始まりましたが、話がはずみません。
議長の奥さんは社交的な人っぽく、こちらにもいろいろ話しかけて
来ます。適当に話を続けます。
議長のお嬢様はお母さんのことを「おかあさま。」と呼んでいました。
すごいなあ。
息子は飽きたのか席を離れてうろうろし始めました。
まあ子供には退屈な会食なので仕方ないと思います。
それにしても他のお子様たち(全部で6人いた)はきちんと座っていた。(^^;)
そして出て来たスペイン料理は・・・ポルトガル料理と同じ。
(に、私には感じられた。) だって、バカリャウが出たよ。
それでも、私の隣に座ったドイツ駐在の人の奥さんは
「美味しいですよ。こんなの、ドイツでは食べられない。
もう、美味しいものを探すのが大変なんです。」と言います。
美味しいのか・・・こんなにヘビーな食事だけど。
(いつも食べてるんで、ややゲンナリ)
そのまま話のはずまない会食は続きます。
男性陣は男性陣で仕事の話をしていました。
堅い堅い話でした。
奥さんたちも無理矢理話題を作って話していましたが、これも結構辛いと
言うか無理がある。でも慣れた人もいるもので、なんとか話はぎこちない
ながらも進みます。
それでも9時スタートの会食は11時に終了しました。
やっと終わったあ、という感じです。
「ねえ、翌朝のバスツアー、朝早いしまた気を遣いながら過ごすのイヤだなあ。」
「そうだよなー。じゃあキャンセルしようか。家族で行動することにしよう。」
そうしてホテルに帰り、バーで少し飲んで、それから眠りました。
夜1時でした・・・・。
/P>
(初のポルトガルに来てからの素敵な素敵なスペイン出張ツアー、の結末へつづく・・・・はああ)