ポルトガル・リスボンの生活 くりの家



メニュー
   
HOME ビバ!幼稚園 語学学校に行こう EH PA!ポルトガルサッカー!
ダンナギャラリー こんなポルトガル語 ポルトガルのお話 暮らし色々
ポルトガルの迷信 ポルトガル料理レシピ ここが美味しい!レストランわたしのオススメ
ポルトガル国内観光 Link ポルトガル基本情報 自己紹介

 優勝決定戦1  


 スポルティングの優勝が延期になってしまい、憂鬱なまま週末が

明けました。週末に買ったサッカー新聞「BOLA」の表紙には柵に呆然と

すがるスポルティングファンがアップで大きく写っており、

その見出しは「ベンフィカ、スポルティングのフェスタをぶち壊し」。

ああ、ぶち壊しだよな?、まさに。(T_T)

息子はがっくりしたまま学校に行きました。

 

 さてその日はフランシスカのポルトガル語のレッスンの日。

アパートの下には管理人のフェルナンデスがいて

「昨日スポルティング負けたね。」とニヤニヤしていいます。

(彼はベンフィカファン)

「ああ、来週勝つからいいもんね。」

と強がりを言いアパートを出て地下鉄に向かいます。

ポルトガルにはメルセアリアと言う、野菜や果物、ハムやチーズ、

日用雑貨などなんでも売っているコンビニみたいな、と言っても

雰囲気は至ってアットホームで何だか商店街の八百屋さんって感じの

お店がたくさ?んあるのですが、ウチのアパートの隣りにもあります。

そこでは常時2人お店の人がいて6人くらいで入れ替わり立ち替わり

しているのですが、全員ベンフィカファンのベンフィカの館。

買い物に行く度にスポルティングのことを

「スポルティングはな?んの役にも立たない。下らないチームだ。

 ベンフィカは最高だ。」とふざけながらけなすのであります。

特にウチの息子は「スポルティングはたとえるならチョコレート、

ベンフィカはウンチだ。」と相手かまわず明言する命知らずなので、

このお店に行くといつもサッカーの話でふざけあうことになるのです。

その日のメルセアリアのメンバーは私を見つけるなり、

「オーラ、クリ! スポルティング負けたわね?。 

 予想通りだわ?。ベンフィカは強いのよ?。」とニヤニヤしながら

叫びます。(くくっ、くやし?。)

「ベンフィカなんて大嫌い。どうせ優勝出来ないくせに悪あがき

 しちゃって」と言ってやります。

 なんだか険悪なようですが、これら会話はすべて皆ニヤニヤして

するのであります。ポルトガルでは国民の大半がサッカー好きですが、

サッカーを話のネタに相手をからかうのはよくあることで、悪意が

あるってことではありません。

 

 ベンフィカファンの先生フランシスカと、スポルティングファンの

ジョンと私、その日のレッスンはサッカー談義で終わりました。

ジ「あの悪魔ベンフィカは試合の間人形のようにつっ立ってるだけで

  何も出来なかったくせに、最後のおいしいチャンスでたまたま

  勝てただけだ。あれはスポルティングが不運だった。」

フ「運も実力のうちよ。チャンスがあっても勝てないのは

  スポルティングが弱いからよ。」

私「ベンフィカなんて気持ち悪い男しかいないじゃない。」←をいをい

フ「クリ! あんたは目がどうかしてるのよ。あのベンフィカの

  男たちの美しさが分からないなんて可哀想ね。」

 

 その日は会う人会う人サッカーの話題。

リスボンではスポルティングファンとベンフィカファンが多いので

すが、これでもし自分たちのチームと相手が違ったりすると悪態

つきまくりなのであります。

息子が幼稚園から帰って来て、一緒に例のメルセアリアに行けば

「オーラ! スポルティング負けた。や?いや?い。」

「スポルティングは弱い。ベンフィカは強い。それが事実だ。」

息子は「スポルティングは強いぞ! ベンフィカなんて何の役にも

 立たない!」と必死になって言い返すのですが、

「なーんだい。どうせ負けたくせに。負けたのは弱い証拠。

 さっさとベンフィカのファンになりな?。」

「日曜日もスポルティングは負ける。ポルトが勝つんだよ。

 はっはっは???。」

ベンフィキスタたちが口々に息子をおちょくります。

他のお客さんもニヤニヤしてこのやりとりを聞いています。

いや、でもみんなふざけてやっているのですが・・・。

は、腹立つわ?。(^^;)

 

 さて残る優勝決定戦は

サルゲイロス?スポルティング

ジルビンセント?ポルト

5月14日の日曜日にやることになっていました。

スポルティングは74ポイント。

ポルトは73ポイントの1ポイント差。

試合に勝つと3ポイント入り、引き分けで1ポイント、負ければ0。

ポルトの相手のジルビンセントは1部リーグ18チーム中5位。

スポルティングの相手サルゲイロスは13位のチームで

一見スポルティングが優位そうですが、サルゲイロスはこの試合で

負けると2部落ちになる可能性があるので必死なのです。

どのくらい必死かこのサルゲイロス。

それは火曜日になって分かりました。

その日ジョンに会うなり彼がこう言ったのです。

「クリ、大変だよ。日曜日の試合のチケット、サルゲイロスの

 ホームでやるんだけど、2万?3万エスクードで売るらしい。」

「ええっ、だってチケット普通4?5千なのに?」

「オーナーがそう決めて発表した。悪いことにそのせいでTVで

 試合が放送されなくなる。チケットをその価格で売るため、試合を

 希少価値にするために、試合をTV放送しないってコメントだ。」

「えっ。」

「優勝決定戦、TVでやんないんだ。 ラジオで聞くしかなくなるんだよ。」

 

え、え???っっっっ! (ソンナノアリ???!!!)

 

(つづく)

 


←前へEH PA! ポルトガルサッカー!INDEX次へ→