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 ユーロ2000  


 私はそもそもスポーツが嫌いです。

ショートカットで活動しやすい格好をいつもしているので、

運動が得意だと思われがちなのですが、どんなスポーツも

やりたくなければそんなに見たくもありません。(^^;)

と言ってもオリンピックや体操、新体操、フィギュアや

アイスダンス、高飛び込みなど目にキレイなものは好きです。

でもそれ以外はほとんど興味がありませんでした。

 

 私が通っていた高校は野球とサッカーに熱を入れていたので

強制的に応援にかり出されました。その頃は自分の高校なので

必死こいて応援しましたし、またそのお陰で野球とサッカーの

ルールも分かりました。東京に住んでいた頃はダンナが熱烈な

巨人ファンだったり、学生時代の友達がヤクルトファンだった

こともあって、野球を見に行ったりしたこともあります。

ダンナや友達が好きなチームだから応援する。

自分の卒業した高校だから応援する。

どんな理由にせよ応援する時はハンパでなく気合いが入るのですが、

今まで、いまだかつて、

こんなに根性入れて応援したことがあったでしょうか。

 

 ポルトガルのサッカー熱は恐ろしいです。

日本のJリーグの人気の比較になりません。

日本の野球熱よりもすごいと思います。

それもそのはず、ヨーロッパ中にサッカー病が蔓延しているのです。

重い重い恋の病のように、心の臓までおかされてしまうのです。

ゲームそのものを見なくても好きなチームは決まっていたりします。

親どころかおじいちゃんの代から好きなサッカークラブが決まって

おり、この、家族の影響というものは大きいです。

そしてここに来てからの私の恋煩いのお相手はスポルティング。

スポルティングは今年優勝し、そして次のサッカーの大きな話題は、

4年に一度のヨーロッパ選手権!

 

 ポルトガルはAグループで、イギリス・ドイツ・ルーマニアと

同じという厳しいグループです。ポルトガル語のレッスン中、

悪友のイギリス人ジョンが

「クリはどこを応援するの。」と聞いてきました。

ジョンは恐るべきサッカーマニアで、ヨーロッパのさまざまな

選手のことを知っており、ポルトガルではスポルティングファン。

イギリスではチェルシーというクラブが好きなのですが、

今まではジョンの友達なので試合があると私もチェルシーを

応援して来ました。

「やっぱりポルトガルを応援するのか。」

「うん、だって、悪いけど・・・私ポルトガル好きだもん。

 今回はイングランドは応援出来ないよ。」

先生のフランシスカが

「当然じゃないの。クリはポルトガルに入れ込んでるのよ。」

と言います。

「いやあ、悪いけどねえ、ポルトガルは絶対に勝てないよ。

 イングランドには勝てない。2位ならあり得るかもだけどねえ。」

「難しいグループなのはよく分かるし、確かにイングランドは強いよ。

 でも、ポルトガルにはフィーゴもいるし・・・。」

「いやいや、悪いけどねえ、ポルトガルとイングランドではね、

 サッカーのレベルが違うんだよ。大体さ、身長だって、

 イングランドのほうが上だしね。テクもイングランドのが上だよ。」

とジョンはニヤニヤしながら勝ち誇ったように言います。

「でもポルトガル勝つもん。勝ちたい・・・・。」

「へえ、じゃあさ。」

ジョンがニヤリとしながら言いました。

「賭けるか。」

「え。」

「6月12日月曜日のイングランド−ポルトガル。

 ポルトガルが勝つかイングランドが勝つか。いくら賭ける?」

その目には絶対にイングランドが勝つと言う、なんと言うか

ゴーマンな確信の光があるのであります。こう文章で書くと

うまく書けないのですが、あんな弱っちいチームに負けるわけが

ない、というバカにした響きがあるのです。まあ、彼はイギリス人で

彼の国をよく言うのは当たり前なのですが、ちょっと頭に来ました。

イングランドがいくら強いからと言って、そんな言い方はないぞー。

「賭ける。」

「私も賭けるわ。」フランシスカも言います。

「いくら賭ける。3千でどう。」

おおっ。ジョンの賭け金にしては破格のお金っっっ。

(彼はお金に結構厳しい。) 言い換えればそれだけ確信していると

言うことかっっっ。

でもそんな、ここで2千とか千とか賭けないとか言ったら

ポルトガルが負けると思っているみたいではないか。

「いいよ。」

「よし、じゃあ約束な。ふっふっふ。」

勝ちを確信しているジョンは舌なめずりをしております。

 

 でも私、実は全然自信がなかったのでした。

だって、だって相手はイングランドなんだもん・・・・。

 

(つづく)

 


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