| HOME | ビバ!幼稚園 | 語学学校に行こう | EH PA!ポルトガルサッカー! |
| ダンナギャラリー | こんなポルトガル語 | ポルトガルのお話 | 暮らし色々 |
| ポルトガルの迷信 | ポルトガル料理レシピ | ここが美味しい!レストラン | わたしのオススメ |
| ポルトガル国内観光 | Link | ポルトガル基本情報 | 自己紹介 |
対レアルマドリッド戦5
イネステイシェイラのママが席に戻りました。観客席は大分埋まっており、それでも後から後から人が入って来ます。
ワーと言う歓声があがり、フィールドにシュマイケルが出て
来ました。
おおっ、シュマイケルだー。
やっぱでっかいなあ。
かっこいいなあ。
シュマイケルは観客席に向かって手を振っています。
双眼鏡を取り出して見たけど、なんだか双眼鏡を通して見ると
TV見ているような気持ちになってしまうので、すぐやめて
しまいました。
パチパチパチパチ。
拍手がわき起こった方を見れば、パウロ・ベントがフィールドを
普段着で歩いていました。
「そっか、パウロ・ベントってこの試合出られないんだ。」
「ああ、例のUEFAのね。くー、腹立つー。」
それからまた拍手。スポルティングの面々がフィールドに
上がって来ています。
「アンドレ・クルシュはあれかな?」
「うん、あれだあれ。」
準備運動だー。選手の練習風景っていいなあ。
素顔見ているみたいで。
みんな黙々とトレーニングしています。
と、そこにピーピーピーと言うもの凄い指笛が。
レアル・マドリッドの面々が練習のためフィールドに上がって来たの
です。おおう、フィーゴがいるう。(遠目で見ても一発で分かる。)
生フィーゴだあー。
レアル・マドリッドの選手たちはすぐにフィールドでランニングを
始めました。
「フィーゴ、まえからみっつめにいるよ。
フィーゴはね、あのね、かみのけのかたちでわかるんだよ。」
息子が得意げに叫びます。
「すごいねー、よく分かるね。」と褒めると嬉しそうでした。
ホント、あの独特な哀愁を帯びた、しかーし広い肩のライン。
それにあの髪型。フィーゴはずーっと遠くにいても一発で分かるなあ。
「うわっ、ランニングの後は、レアルマドリッド、ミニゲームやってるよ。
ほら、ちゃんとチームの中で分かれてさー。」
「ホントだ。」
フィールドにはライオンのかぶりものをした団体が通り過ぎ、
TV中継が始まったようで、アナウンサーが何人かあちこちでマイクを
手にしています。空にはバタバタと中継のヘリコプターが。
パチパチパチという拍手に送られてスポルティングの選手が一度引っ込み、
ピューピューピューと言う激しい指笛を背に、レアルマドリッドの選手
たちが消えて行きました。
場内はもう期待に膨らむスポルティンギスタ達で満席。
スポーーーーーーールティング!
スポーーーーーーールティング!
スポーーーーーーーーーーーーーールティング!
スポーーーーーーーーーーーーーールティング!
高らかにスポルティングコールが響きます。
それからその日のスタジアム入りの選手の一人一人の紹介のアナウンス。
スポルティングの選手の時はそれぞれ大きな拍手が。
で、レアルマドリッドの紹介の時は恐るべき勢いで指笛と罵声が。
しかし・・・・フィーゴが呼ばれた時だけは、オーと言う歓声と拍手が沸いた
のでした。からかい半分、温かい半分って感じで。
こりゃ、フィーゴやりにくいだろうなあ。
だって、かつて自分が所属していた、しかもデビューの時からずっといた
クラブだったんだもんなあ。アルヴァラーデはよく知ってるだろうし。
緊張と期待に満ちた満場のスタジアム。
ピーッ。
ゲームは始まりました。
私たちの席は、シュマイケルの守るゴールの右サイド側。
夜8時をまわったため、肌寒くなって来ました。
私はスポルティングのユニフォームを着ていましたが、肘を手のひらで
覆うように温めながら、ゲームに見入っていました。
「ママ、さむいー。」
「寒いねー、思ったよりずっと。このマフラー使いなさい。」
息子にスポルティングのマフラーを渡して、ヒザにかけます。
息子も自分のマフラーは持っているのですが、子供用で極小なのでした。
この間のファレンス戦も、なかなか盛り上がったけど、このゲームは
もっともっともっと、びっくりするくらいの盛り上がりよう。
音響も応援の気合いも違うし、一喜一憂がハンパじゃない。
それも皆の感じること?チャンスも、危ない場面も、がっかりする場面も
一緒なので、妙な連帯感と言うか、不思議な気持ちです。
早々とチャンスがやってきて、アンドレ・クルシュが右のコーナーから
蹴ったボール、入ってくれっっっっ!
しかしボールはゴールの横をすり抜け、合わせようとしていたアコスタが
ファウルを取られました。(キーパーに対して取られたもよう)
「なんでっ。もう一度コーナーじゃねえかよ?。きったね?。」
ピューピュー非難の指笛の中ダンナが叫びます。
また暫くして今度はジョアンピントがボールを持ったままゴールに
向かって走りますが、ああっ、転んじゃったー。
でもゲームはそのまま続行。
なんだよー、ファウルとれよー。アコスタのアレ取ったんだったらよー。
ピューピューピューピュー!
審判に対するブーイングの指笛が暗くなり始めた空に響きます。
まったくもー。公正じゃないんだから。だからUEFAの審判はイヤ。
(って、ユーロ2000の恨みはまだ消えていないのであった。
どうも自分のチーム寄りに考えてしまう。)
それにしてもどう? スポルティング。
頑張っているではないの?。
レアルマドリッドがこっち側のシュマイケルが守るゴールに来るよりも、
もっとスポルティングのが攻めてるぞ?。
指笛とスポルティングコール、応援と歓声、絶え間なく続く中、私たちは
すっかり寒さを忘れてしまっていたのでした。
(つづく)