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 対レアルマドリッド戦7  


 インターバルの時間は皆しあわせ一杯。

なんたってあのレアルマドリッド相手に2点リードしているのだもの。

さっきまで抱き合って喜びあった前の席の老夫婦が、息子にいろいろ

聞いています。この東洋人の家族も熱烈スポルティングファンなのか、

そうかと満面笑顔で喜んでいます。

「このまま行けば後半も行けるよ〜。」

「おお、興奮するなあ〜。」

この日は前回の失敗に勉強しておにぎりを握って来ていたので、この

インターバルでダンナはおにぎりを頬張っています。息子は老夫婦に

貰ったキャンディに大喜び。

「フィーゴ、思ったより元気ないと言うか、ボール持たないね。」

「そうかな? そうだった?」とダンナは首を傾げています。

のんきに会話していたこの頃は幸福の絶頂でした。

 

 観客席に人々が座り始め、後半が開始しました。

前半の勢いで頑張ってよ〜、と応援をしていたのですが、始まって

5分くらいで、ファウルが取られて、フリーキック。

誰が蹴るんだか知らないけど・・・・。 はいらないでくれー。

はいらないでくれー。

はいらないで・・・・・・。

 

ああっ、入っちゃったーーー。

 

 選手がゴチョゴチョッと固まっている遥か彼方のシュマイケルの

ゴール。ネットがバフンと歪んだ瞬間です。

ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぅ・・・・・。

観客席に重いため息が流れ、なんとも言えない気まずい空気が・・・・・。

あーーーーー。

なんでっ、なんで入るのっっ。2−1になっちゃったよ〜。

1点差・・・・。 サッカーの1点差なんてすぐだ。こいつはヤバイっ。

まだ後半が始まったばかりなのに・・・・。

 

 しかしその後、スポルティングはびっくりするほど精彩がなくなって

しまいました。前半、攻撃に攻撃を重ねてレアルマドリッドのゴールに

攻め入ってたのに、すっかり守りに入ってしまい、見ているこちらが

もどかしいっ。時々チャンスは来るのだけど、チャンスを生かし切れず

どうしても追加点が入りません。そうこうしているうちに、またレアル

マドリッドが攻めて攻めて・・・・。

遥か彼方に見えるゴール。

ゴチョゴチョッと重なる選手たち。

さっき見た光景と似てる。

どうなったの? わかんないよー。

でも、次の瞬間レアルマドリッドの選手が走り回り、スポルティングの

選手たちが膝をつくのが見えました。ゴールの中にはボールが転がって

います。

は、入ってる・・・・・。

会場中、がーーーっくり・・・・。

同点になっちゃった・・・・。

ああ、まだ時間があるんだから、どうか追加点を取ってくれー。

その後もハラハラしながら応援していましたが、スポルティングの選手

たちには焦りが見え、最後のアンドレ・クルシュのフリーキックも

レアル・マドリッドの選手交代などで(そのせいだけとは言わないけど)

タイミングが悪く、外してしまいました。

 

 ピーッ。

終了のホイッスルが鳴りました。

スポルティンギスタ達がピューピューとレアルマドリッドに指笛を

鳴らしています。(審判にかもしんない。)

あーっ、引き分け!!!

前半で勝ちを確信していたのに!

そりゃ、2点差なんてすぐだけど、でも2点先取したのにー。

ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。

くやしーーーーーーーー!!

くやしーーーーーーーーーーー!!

 

 肩を落としてザーッと引き上げて行くスポルティンギスタたち。

スタジアムの外には栗売りが焼き栗を売っていました。

あああ、栗売ってるなんて、もう秋なのねー。もうすぐ冬なのねー。

引き分けたけど、もう勝つと思っていたから何だか負けた気分だあ。

ちくしょー。

くやしいよーーーー。

「せめてフィーゴが点入れてくれたらなあ、なんか諦めつくなあ。」

とウチのダンナは言いますが、私は内心フィーゴが点入れなくて

良かったなあ、と思いました。人の思いはいろいろだー。

 

 満員電車のメトロに乗り込み、息子が潰れないようにかばいながら、

転がるようにしてローマで降りました。アルヴァラーデのゲームの後は、

レストランローマに行くことになっていました。よく行くレストランで

従業員が皆知り合いなので、サッカーの話でよく盛り上がるのです。

スポルティンギスタは少ないけど、息子を可愛がってくれるし美味しい

ので、時々行くのでした。

アンドレ・クルシュの背番号と名前入りユニフォームと頭にはマフラー。

こんな格好、前は恥ずかしくてとても出来なかったけど、今は何ともないぞ。

むしろ、スポルティングファンだから何だか誇らしいもんね。

私たち家族がレストランに入ると、ウェイターの人達がニヤニヤ笑い

ながら「エーイ、引き分けたな〜。」と言って寄って来ました。

ここの従業員は他クラブのサポーターが多いのです。

「まだいいもん。負けなかったから。」と悔し紛れに言うと、そりゃ

そうだな、と笑い飛ばしました。くーっ、くやしいっ。

 

 ひとしきりサッカーの話をして、これが祝杯だったらいいのになあ、

と思いつつビールを飲んで、ちょっとだけ食べてからレストランを

出ます。家に向かう途中、向こうからスポルティンギスタが3人やって

来るのが見えました。私たちを見つけて、あーあ、残念だったね、

と言った後、自分のかぶっていた応援用の帽子を息子の頭に突然

かぶせました。「君にあげるよ。次もがんばろうな。」

「いいんですか。」と聞くと「いいよ。スポーーーールティーーーング!」

と叫びます。私たちも「スポーーーールティーーーーング!」と返して、

お別れを言いました。

 

 家に到着したら、ビデオはまだ録画モードになっていました。

こちらは番組が時間通りに始まったり終わったりすることが殆どないので、

予約録画ではなく、家を出る前に録画ボタンを押して出たのです。

240分テープでロングプレイだから、2倍の480分は録画OK。

録画切って巻き戻して、その間にインタ繋いだら、サッカーマニアの

友達からEメールが来ていました。

なんとそこには「残念だったね。スポルティング頑張ったけどレアルは

強いから・・・・私の中では引き分けで良しだけど・・・・。」の後に

「でも見たでしょう。

 ロベカル。あれがロベカル。すごい左足のキャノンシュート〜。」

くううううぅぅっ。

見てなーーーい、もとい、見たくなーーーーい!

遠くにゴチョゴチョしてて何がなんだかわかんないうちにゴールされて

いたんだもん。

レアルマドリッドは強いけど、私の中では引き分けではイヤだったのだ。

断然リードして勝って欲しかったし、勝つと思ったのにー。シクシク

 

 その後はワイン飲みながら、その日のゲームを見直しました。

スタジアムで見た、ごちょごちょでワケ分からなかったところも、TVで

見るとよく分かる。サ・ピントのゴールも。

アンドレ・クルシュの弧を描いた美しいフリーキックも。

ああっ、可愛いわ〜、ゴールの後のアピール。

アンドレ・クルシュはステキだーー。

そして後半。

サ・ピントのアソコに当たったと思ったロベルト・カルロスのシュートは

実はみぞおちに当たってたんだ・・・・。すっごい苦しそう。

ああ、確かにロベルト・カルロスのシュートはすごい。

あのシュマイケルが遅れて飛んでる。(やめてくれー。) 

おまけにレアル・マドリッドの同点ゴールはルイ・ジョルジュの足に

当たった自殺点だったのねっっっ。何てことなのっっっ。

ルイ、ちゃんとよけろよバーロ〜〜〜。

こんなの、スタジアムではぜーんぜん分かんなかったよー。

腹立たしいと思ったファウルは、まあファウル取られても仕方ないものも

あった。スローで見るとばっちり映ってるし。

でもアコスタに対してやたら目についたファウル(ぽいもの)は、まったく

映ってないではないの。ぶーー。

TVで見るのとスタジアムで見るのは全然違うー。

でも、スタジアムで見るのは本当に面白い。

あの、周りが全員自分と一緒にゲームを応援して感じて、一緒にガッカリ

して喜んで・・・・あの一体感、クセになりそう〜〜〜。

はああ、それにしても・・・・勝ちたかったなあ・・・・。

 

 その後何度もスポルティングのゴールの場面を巻き戻しては見、

巻き戻しては見、引き分けたけどその部分を見るだけでちょっと

シアワセな気分になり、気を取り直してベッドに入りました。

今度の試合はスポルティング、勝ちますように。

次のUEFAヨーロッパリーグはドイツのレヴァークーゼンとだ。

アウェイだけど頑張って欲しいなあ。

しかし、サッカーって格闘技だわ〜。

週2回ベースのゲームでしかも時々外国であの格闘技を

やるなんて、なんてハードなんだろうか。

大変だなあー、サッカー選手って。

 


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