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殺伐な日1
第1節のファレンス戦(1-0ホーム勝ち)、第2節のギマラエンシュ戦(4-1アウェー勝ち)、第3節のブラガ戦(0-1アウェー負け)と、ここまでの
スポルティングの順位は思ったより余り良くありません。
良くないと言っても5番目なので、同率1位2位各2チームに追いつく
のはそんなに難しいことではないはず。レアルマドリッド戦は不本意な
引き分け方をしたけれども、スポルティングは強いのだ。相手は去年
18チーム中11位だったアルヴェルカ。今日は勝つぞ!
と言う思いで応援に行くことになったこの日は9月16日土曜日。
観戦ビギナーの私には3度目のスタジアム。
ダンナは試合開始1時間以上前にはスタジアムに着きたい、とは言って
いたものの、息子がお友達の誕生日に3時から招待されていたので、
そのピックアップやら何やらで少し時間がかかり、スタジアムに到着
したのは試合開始まで50分と言う時でした。
さすがにレアルマドリッド戦の時とは違って、スタジアムの前に
行列は出来ておらず、荷物チェックはあるもののそれほど厳しくも
なく、すんなり中に入れます。女性用トイレも楽々行けました。
スタジアムに入ったら、ちょうどシュマイケルがフィールドに出て
きたところでラッキー!
やっぱこの、練習しているところから見るのがいいなあ。
さてこの日のメンバーには通常よく見るメンバーがいません。
サ・ピントとビーノは出ず、ベトやジョアンピントも控えになって
います。
初戦のファレンス戦の時は、試合前にスポルティングの歌が次々と
かかり、フィールドでは黒人が踊りまくり、盛り上がっていました。
レアルマドリッド戦ではものすごい音響装置が備え付けられていて、
やはり場内アナウンスですごい盛り上がりを見せていました。
でも第4戦のこの日は音響装置も盛り上げもなく、今までよりも
ずっと閑散とした感じです。それでも試合開始の頃になったら、
ゴール裏の座席を除けば、80%埋まっていると言う盛況ぶり。
私たち家族は、いつものゴール近くの座席に座りました。
すぐ後ろにはレアルマドリッド戦の時に知り合いになった老夫婦が
二人。この二人ももちろん熱血スポルティングファンで、試合前は
とても静かなのですが、いったん試合が始まると叫びまくりぼやき
まくり解説しまくりの面白い夫婦です。
座って試合開始を待っていると、息子の学校の友達イネス
テイシェイラが私たちの席のところにやってきて、「一緒に私たちの
ところで見よう。」と言うので、息子だけそちらにやることにしました。
と、言うのは私たちの席はフィールドに近く、また後ろの老夫婦の
解説を聞くが面白いから。イネステイシェイラの席はより試合
全体がよく見渡せる場所ではありますが、フィールドからはちょっと
遠いのであります。
ピーッ。
前半が始まりました。
スポルティングはなかなかよく攻めています。
何度も敵ゴールの近くに行きます。
ソシオ席の応援団は2組に分かれていて、大きい応援団、それより
やや小さい応援団、それぞれ大きな声援をしたり歌を歌っているの
ですが、2組は張り合うように違う応援をしていました。
「あれさー、何で同じ応援しないんだろうね。そうしたらもっと
応援にまとまりが出るのにね。仲悪いのかなあ。」
「どうだろうね・・・・。」ダンナは試合に集中しているのか生返事。
そう、スポルティングは攻めてる。敵側のフィールドに何度も
何度も攻めて行ってる。
でも、何か変。パスがなかなか通らずにゴールチャンスがない。
「エッパー! いったい何だこれはパー! この悪党めパー!」
後ろのおじいちゃんがスポルティングに対して怒っています。
(このパー!と言うのはなんというか、コトバに勢いをつけるというか、
そう言う感じでポルトガル人がよく使っています。驚いた時とか
怒っている時とか、ぼやく時とか。うまく訳せないけど・・・。
江戸っ子コトバの、一番後につく コンチクショウ、みたいなもんかなあ。)
おまけにいつもはよく動いて活躍するスペイン人トニートがポカばっか
やってて全然ダメ。パスは変なところに出すし、ボール間違えて蹴り
出すし・・・・。 トニートばかりでなく、パスが通らないせいもあって
チームのまとまりがなくバラバラな感じがあります。
「今日のスポルティングは最悪だパー! 何やってんだパー!」
おじいちゃんとおばあちゃんは後ろでスポルティングの不甲斐なさを
嘆きまくり。ピューピューと言う指笛はスタジアム中に響いています。
ふと、どよどよっ、と観客席がざわめきました。
皆の指さしている方向を見ると警備員20人くらいがバババッと
小さい方の応援団の方に一斉に駆け寄って行くところでした。
どうも、小さい方の応援団の内部で仲間割れをしているようです。
ソシオの観客席には不穏な空気が流れ始めました。
その応援団から10人くらいが罵声をまき散らしながら、もう片方の
応援団の方に移動していきます。
おまえらなんかと応援できるか、あっちに行くぞと言った感じで。
やはり応援団はお互いに犬猿の仲らしい。
一瞬気を取られましたが、ゲームは続いています。
ゲームは続いている、でも、この辺りから徐々に観客席に怪しい、
険悪なムードが漂い始めました。
(つづく)