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 対アイルランドW杯予選2 


 さてさて、選手が次々と引き上げて行く中、各チームの選手の

紹介のアナウンスが場内に流れます。最初はアイルランドのチームの

メンバー紹介で、会場にブーイングの指笛が。続いて、ポルトガル

チームのメンバー紹介。キム、ジョージ・コスタ、ベト、フェルナンド・

コウト、ジョアンピント、サ・ピントなどの名前が呼ばれる度に拍手と

歓声が。特にフィーゴの時はひときわ高い歓声、そしてちょうど

ルイ・コスタが引き上げかけている時に

「さあ、みんな声をあわせてー、ルーイー・・・・」とアナウンサーが言うと

「コースター!」と場内の観客が一斉に声を張り上げます。

それに応えてルイ・コスタが拳を振り上げにっこりと応えてくれました。

すっ、ステキっ。

そんな調子でまた次々と選手の名前が呼ばれて行ったのですが、

なんとセクレタリオ(ポルトの選手)の時だけはものすごいブーイングが

起こりました。おいおいっ、試合前だし本人も聞いてるぞっ。

ひどくない?

「なんで、セクレタリオの時はこんなすごいブーイングなんだろ。」

「ポルトだからかな? ここベンフィカのスタジアムだし。」

「だってジョージ・コスタもポルトだけどそんなじゃなかったよ。」

「じゃあ・・・・使えないってことかな?」

厳しいなあ、なんて話していたら審判が入場して来ました。

ものすごいヤジです。ポルトガル人はユーロ2000のみならず、前々から

審判には強い不信感を抱いているから、これは当然のことかも。

続いて両チームの入場です。両国国歌が流れて、ビデオ見て一生懸命

覚えた?ポルトガル国歌を私たちも歌いました。

(ハタから見たら奇妙かも・・・・。)

アイルランドはそんなに強くなさそうな気もするのですが、強敵オランダの

ホームで引き分けたと言う強運の持ち主なので侮れません。

前半が始まりました。

ポルトガルは攻めます攻めます。

なんて、すごいパスワークなんだろう! フィーゴが安定しているのは

当然のこととは思いますが、他の選手もやっぱりすごい。

スピードよくパスがばんばん通ります。比べたくないのですが、最近まで

我がスポルティングのパスが通らないのにイライラすることが多かったので、

あの、ゴチョゴチョと選手たちが周りにいるのに、ビシッ、ビシッ、とパスが

決まるのには惚れ惚れしてしまいました。

んでもって、ポルトガル、チャンスいっぱいあります。

攻める、攻める。

それによく動く。

特にセルジオ・コンセイサオンの走りにはただただ感心するばかり。

よく走りよく動き、豆弾丸のようです。

これあ、レベル高いぞー。国外行っちゃうわけだわー。

 

 しかしこれだけ攻めているにもかかわらず、点が入りません。

まるでスポルティングの試合を見ているようではないの。

あれだけ押していて入らないのはなぜ? 

フィーゴ、ルイ・コスタ、セルジオ・コンセイサオン、ディマス、ヴィディガル

よく動いてる。サ・ピントやジョアン・ピントは今一つ冴えず、周りでは

「サ・ピントをパウレッタに取り替えろ!」と言う罵声を浴びせている人もいま

す。

息子はサ・ピントが大好きで(って私の影響ですが)、最近サ・ピントみたいな

髪型になりたい、と髪を切ったばかりなので、それを聞いてちょっと悲しそうで

した。

 

 私がサ・ピントを好きなのは、ポルトガルチームでにしろ、スポルティングで

しろ、すごく人間的でチームのことを考えて一生懸命プレイをするから。

ポルトガル国歌だって、大声で一番頑張って歌ってるのはサ・ピント。

でもその彼は一生懸命になる余り空回りすることも多く、この日はまさに

そのパターンでした。

前半フェルナンド・コウトが一枚イエローカードを喰らいました。

あー、次はオランダ戦なのに・・・・。

点、入れ、入れ。

点、入ってよーーー。

何度となくいい場面があり観客席も何度も沸くのですが、ダメ。

前半終了のホイッスルが鳴ってしまいました。

あーあ、と会場がざわめき、皆立ち上がります。

私もトイレへ・・・・。 

 

 トイレから戻ると、コーチ席の隣り、つまり私たちの真ん前のフィールドで

控えの選手たちが遊びながら練習をしていました。

ビーノ、シマオン、カプッショ、パウレッタ・・・・。 

うわ〜。こんなに近くで彼らが練習しているなんて夢みたい。

すっかりミーハー的気分になり、またまたじーっと選手達を見つめていて幸せ。

ついフランシスカに電話をします。

「フランシスカー、今スタジアムにいるのー。」

「オー、クリ、すごい音ねーそこは。どう?試合は。」

「勝てると思う。押しているし。」

「勝つわよ。アイルランドなんかに負けるわけないわ。」

「ホンモノのフェルナンド・コウトはステキよぉ〜。」

「クリの趣味はよくないわねー。やっぱりフィーゴよ、フィーゴ!」

こんな感じで暫く会話した後、私たちの席はコーチ席のすぐ斜め後ろの

前列2番目だからテレビで見つけてね、と言ったら笑っていました。

それから、ジョンに電話をしました。

ジョンとは翌日お昼ごはんを一緒にカレー屋さんで食べることになっていて、

その確認がてらです。

「クリ、スタジアムにいるのか。」

「うん。ジョンはどこにいるの。」

「家だよ。一人でゲーム見てたよ。ところでクリ、この試合どう思う?」

「え?」

電波が悪い上にまわりの騒音でよく聞こえません。

「ジョン、よく聞こえないからもう一度言って。」

「この試合どう思う? 自分は***だと思うな。」

「ジョン、よく聞こえないよ。」

「だから、この試合は*****。」

内容はよく聞こえなかったけど、何となくジョンの言いたいことは分かりまし

た。

ジョンはこの試合は勝てないって言ってるんだ。

そして思い出したのでした。その同じ日の午後、同じW杯予選でイギリスは

ホームにてジョンの大っ嫌いなドイツに負けたことを・・・・。

くー、しまった。電話するんじゃなかった、と思いながら

「ジョンー、聞こえないからいいよ。また明日話そうね。」

「OK、また明日ね。」

そして電話を切ったのであります。

 

(つづく)

  


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