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対韓国戦・真っ赤なスタジアム2
「さあさあ、がんばってくれよう。」ダンナがパンパン!と手を叩きました。
Nさんは黙って画面を見ています。
始まって数分、ポルトガルと韓国のボールの取り合いが続いています。
韓国がポルトガルゴールに攻め込んで来ること数回。
シュートが打たれる度にスタジアムがオオオと揺れています。
「あれ、この解説者、プティのことちゃんとプティって言うね。」
日本では『ペチ』と言う情けない呼び名で呼ばれているプティのことを
『フランスで一時期プレイしていて小柄なことからプティって呼ばれるようになったんですけど』だって。」
「この解説者、韓国人なんですよね。ユン・デジョ。」Nさんが言います。
「えっ、そうなんですか?」
「うん、でも今のところ公平に解説してくれていますね。」
4分、ベトが肘鉄を喰らい勢い良く倒されました。
「おいおいおいおい、汚ねえファウルすんなよ。」とNさん。「何すんだ!」とダンナ。
遠いところからのフリーキックはコンセイサオンへ、コンセイサオンからのパス・・・・
ああっ、これだけ遠めで見ていても、J・ピントがもろに手で倒されてんじゃん!
笛吹かないの?審判!
でも試合はそのまま続行でボールは韓国に取られちゃった・・・・。
ボールはポルトガルゴール前へ行けど、フィーゴがクリア。
なんか、見ていると随分ポルトガル倒されたり押されたりしているのに、
ファウル全然取られないのね・・・。
アナウンサーが、同時に進行しているアメリカ−ポーランド戦では前半7分の時点で
ポーランドが続けて2得点してリードしている、と言いました。
「おおっ、ポーランドリードしてんの?」ダンナが叫びます。「こりゃ、もうイケルじゃん!」
「えっ、アメリカ負けてるんだ? やったあ〜!」 それまで黙っていた私も少し気持ちが軽くなりました。
「でもこの試合、なんかやだなあ〜。結構あっちもボール持つしプレッシャーがすごいよ。」とダンナ。
「ああ、でもねえ、今だけだと思うよー。後半になったらバテちゃうから。」とNさん。
前半10分、ポルトガルのゴール前に飛んで来たボールをフェルナンド・コウトがクリアー
・・・あれ?耳押さえてる。
「ヒジで耳やってるよ。」スローモーションを見ながらNさんが言います。「こいつ、得意なんだよな。」
「えっ、これわざとなんですか?」
「こいつよくやるんです。偶然の振りしてアタック。」
「わざとなんだ・・・・。」
「きったねえなー。堂々とやれよ堂々と!」ダンナがはき捨てるように言います。
そのすぐ後に今度はプティが倒されました。ノーホイッスル!
「やばいな・・・・。」 Nさんがため息をついて言いました。
「何が、やばいんですか?」
「この試合、荒れますよ。こう、取るべきものを審判が取らないんじゃあ。」
「そうなんですか?」
「うん、だって、相手がやって取られていないんだったら、こっちも取られないだろうってなるでしょ。」
今度は、サイドでベトがボールを持つチェ・ソンヨンのところに体を入れて
クリアしようとしたけれども、2人とももつれて倒れました。
チェ・ソンヨンの体は大きく回転しています。轟音のスタジアム。
審判が怖い顔で駆け寄って来ました・・・・やめてよ。
ああ、注意だけだよね。(ホッ)
そしてポルトガルゴール前、またクリアしようとするジョルジュ・コスタの顔に
同時に飛び上がった韓国選手のヒジ打ちが・・・・。なんなのよこれはー。
それにしても、マークがきつい。
ポルトガルがゴール前まで、ボールを持って行くことが出来ません。
韓国は吸い付いているようです・・・・・すごい粘っこさ。
ジョアン・ピントにはマンマークでついているけど・・・・あれっ、倒されたのに笛鳴らないよ!
パウロ・ベントがスライディングしてファウルを取られ韓国ボール。
セルジオ・コンセイサオンが「何で?」と言う表情で笑っているのがアップで映りました。
韓国もボールを持つとパスを綺麗にまわします。パスが、通る、通る、通る・・・・・。
ユ・サンチョルにボールが通った! シュート!(やめてーー)
でもボールはゴールの横を抜けて行きます・・・・ふうう。
ポルトガルー、何やってんのよ。頑張ってよ!
オーーKOREA! オーーKOREA! オーーーKOREA!!! オーレーオーレーオーレー!!
真っ赤なスタジアムには観客の大きな歌声が響いています。
ポルトガル、苦戦してる。
ベトの前に割って入ったのって、あれ、押してるんじゃないのかな・・・・・
あー、また韓国のチャンスだよ。
あっ、ジョアンピントがボール持った! いけっ、そのまま進んでー! シュートしちゃえ!
・・・・・でもジョアンピントは右サイドにいたセルジオ・コンセイサオンにパスを出してしまい、
オフサイド。(がっくり)
「タイミング、あってないですねえ」と解説者が言います。
画面には汗びっしょりのコンセイサオンとジョアン・ピントの表情が大映しに・・・・。
22分、ソル・ギヒョンを倒したベトにイエローカードが出てしまいました。
その直後、韓国ゴール前からボールを奪い、ジョアン・ピントにパス。
ドリブルでボールを持って行きますが、ユ・サンチョルに奪われ・・・・。
「なんだよ、奪いぎわに手使って突き飛ばしてるよ。審判見てないのか。」Nさんがボソッと言いました。
23分、ジョルジュ・コスタが右コーナー脇でアン・ジョンファンを倒して韓国側フリーキックのチャンス。
「やめてくれよー。入るなよー。」ダンナがうめくように言っています。
しかし、バイーアがジャンプしてキャッチ! よかった・・・・。
ポルトガル側のボール、プティがドリブルして、ジョアンピントへ。ああっ!
ジョアン・ピントがくるくる転がりました。
足が引っかかったのかな?
審判が歩いて来て、キム・テヨンにイエローカード。
キム・テヨンは何でだ!?と言う顔をして何か叫んでいます。
ああ、左ゴール脇でルイ・ジョルジュとユ・サンチョルがもつれて、ルイ・ジョルジュが潰れた。
そのすぐあとにユ・サンチョルも潰れた・・・・ああ韓国ボールか・・・・?
25分、フィーゴに渡ったボールを、ソン・ジョングが凄い勢いで追いかけてる。
足、速い! フィーゴ転倒!
「ああ、これは? ファウルなし。」アナウンサーが言います。
「手で倒してんじゃんかよ〜。」ダンナが吐き捨てるように言いました。
その直後です。
韓国とポルトガルの、激しいチェック、ボールの奪い合い・・・・・
ボールは韓国、ポルトガル、韓国とめまぐるしく・・・・・あ、あああっ、
ジョアン・ピントが韓国の選手を倒しちゃった!
「やばい。」Nさんが言いました。
審判が胸の右ポケットに手を入れながら近づいて来て・・・・
なに? え、出ちゃうの? 赤い色が見えた時、絶望的な気持ちになりました。
「一発、レッドォ!」アナウンサーが叫びました。
レッド!!!???
・・・・・・。
画面には審判に猛烈な勢いで走り寄る各選手たちの姿が。
画面が細かく揺れているのはスタジアムの大歓声のせい?
一瞬喰ってかかったジョアン・ピントをジョルジュ・コスタが押しのけました・・・・。
信じられないと言う表情のジョアン・ピントは再び審判に申し立てますが、審判は首を振るばかり。
画面ではスローでレッドになった場面が映し出されています。
ジョアン・ピントが右足で突っ込んで・・・・それから左足とでパク・チソンの左足を
挟み込むようにして倒している場面が続けざまに流れています。ああ・・・・・。
ジョアン・ピントは首を振りながらベンチに行き、それからピッチを去りました。
「熱く、なっちゃったんだな・・・・。」Nさんがつぶやくように言いました。
10人。
10人でこれから戦わなくてはならないの?
どうして、こんなところでレッド喰らっちゃったのよーーー。まだ前半の27分じゃないのよ!
ゲーム再開。
「だいじょうぶ、10人になって却って動きが良くなることもあるんですから。」とNさん。
頼む、負けないで。こんなところで負けないで。
祈るような気持ちで見ていたけれど、そのすぐ後に韓国のコーナーキック。
「入るなよ、ぜったい!」ダンナが缶ビールを握り締めたまま、画面を見つめています。
「あ。」
ゴール前にあがったボールを、バイーアが、落とした!
韓国の選手が、それを、蹴りいれた!
得点なの!? 入っちゃったの!?
一瞬ヒヤリとしましたが、キーパーチャージでした・・・・・。
場内には更に大きな声で大韓民国コールが響きます。
バイーアはゴール前に横たわったまま、手当てを受けています。大丈夫なのかしら?
ゲームは再び始まりましたが、ポルトガルは思うようにボールをまわせません。
ああ、パウレッタが両手使っちゃってる。
焦ってるのがすごく分かる。
韓国の動きが良くなって来ました。そうよね、1人多いもの・・・・。
34分、韓国からのゴールキックをフェルナンド・コウトがアン・ジョンファンと
競り合いながらヘディング、クリアしたボールはパウロ・ベント、フィーゴと、
ぽん、ぽん、とパスが渡って・・・・パウレッタに行った!
ゴール前まで一気にかけるパウレッタの両側から、韓国の選手が走って来る、決めて!ここで!
シューーーーーートーーー!!
蹴ったボールはクロスバーの上方を弧を描いて飛んで行きました。
「ああっ! ちっくしょー! なんであげちゃうんだよー!」だん!とダンナがテーブルを叩きます。
画面にはベンチで首を振るオリヴェイラ監督が映りました。
38分、ポルトガルは最終ラインでボールを回し始めました。
ジョルジュ・コスタ、フェルナンド・コウト、ジョルジュ・コスタ、フェルナンド・コウト・・・
なんだろう?様子を見ているのかしら・・・・それにしても、もっと前に蹴ってよ・・・・。
もっと、攻撃的に行かないと、10人しかいないんだから。
ちょっと不思議だ。
セルジオ・コンセイサオンだけじゃないのかな、必死でボール追ってるの。
そんなこと、ないのかな・・・・。
フィーゴも、なんか、余りよくないみたい。
テーハミングッ! ババン・ババン・バン! テーハミングッ! ババン・ババン・バン!
大韓民国コールの中、40分も過ぎたというのに、ポルトガルは最終ラインで
ボールをまわし続けています。
ちょっともう、攻めてよ! 前半がもうすぐ終わっちゃうんだよ! 試合、してよ・・・。
時間が終わるのを待っているの?
ピピーッピーッ
前半終了のホイッスルが鳴りました。なんか、力、抜けたよ・・・・・。がっくり。
(つづく)