ポルトガル・リスボンの生活 くりの家
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ネットのお友達・まりさんの2002年ワールドカップ観戦日記
6月7日 制したつもりが、はめられた。
昨日のお夜食、キンパブがお腹にきているなぁ。
でも、何か食べねば。時間がないからホテルのブュッフェで済まそう。
なぜならば…、昨日、フランス対ウルグアイをあきらめたので、
今日はスペイン対パラグアイにチャレンジするから。場所は全州(チョンジュ)。
次のポルトガル戦開催地でもあるので、リサーチ兼ねて行くことに。
チケットは現地調達だ。
しかし、私はポルトガルの練習場、陸士球場へも行きたい。
昨日はさすがに練習は休みだろうとあきらめていたが、今日はやっているだろう。
いいさ、まだ日はある。なんとかなるだろう。
地図を見て、高速バスターミナルへ。
駅に着くとターミナルは2つ。あ〜また迷うのか…と思ったら、漢字表記の看板があった。
よかった。これだと日本人はわかる。が、欧米人はどうする??
切符売り場では、一つの窓口だけ行列ができていて、並んでいる人はスペインのユニ。
わかりやすいねぇ。
チケットを買うとダッシュだ。なんともう発車するという。ええー、トイレはよ〜。
まったく時間くらい選ばせてよ。言葉わからないから仕方ないけど…。
準備というものがあるでしょーーー!
バスに乗り込むと、日本人、外国人の半々。しかもまだ空席があるのに発車した。
まったく、いい加減なんだなぁ。
でもバスは豪華だ。2列と1列の座席。皮のシート。飛行機のビジネスクラス並みだ。
日本で得た知識だと「チョンジュまで高速バスで2時間半〜4時間」とあった。
この時間の差が謎である。
パスは走り出すとすぐに高速に乗り、あれよあれよとスピードアップ。
私たちはずっーとおしゃべりしていたが、周囲は爆睡状態。静かな車内だ。
あれよあれよと言う間にサービスエリアに止まる。
おや、もう2時間も経っているではないか…。
サービスエリアでトイレを済ませ、お水を買う。
ひらりんが甘くて平べったい、あげパンみたいなおやつを買ってきた。
これが美味しかった。名前忘れちゃったなぁ。
そして、またチョンジュへ向けて走り出す。
お腹がふくれてちょっとウトウト…のところでバスがスピードダウンした。
パッと起きると、左手にどどーんとスタジアムが見えた。
えっー、もう着いたの!?
スタジアムはチョンジュの料金所からすぐらしい。時間にしてソウルから2時間50分ぴったり。
休憩は10分。つまり走行時間-2時間40分。
うーん、なるほど。ガイドブックは混むことを予想して、4時間という時間を記したのだな。
うーん、でも、まだ謎。だって、W杯でも道はこんなにスイスイなのよ。(^^;)
とりあえず、私たちはスタジアムで下車。
バスはこのまま、チョンジュ市内のバスターミナルまで行く。
スタジアムのインフォは親切だ。「韓国語」「英語」「スペイン語」「日本語」などに分かれている。
日本語で当日券の購入方法と、市内までの行き方、シャトルバスなどについて教わる。
まずは当日券売り場へ。2〜3人並んでいる。(でも、2〜3人^^;)
すると、韓国人ダフ屋が堂々と声をかけてくる。
「すごいー、チケット売り場に堂々とダフ屋がいる」ひらりんがつぶやいて、私も再認識。
ホントだ、なんてことよ。けれどおかまいなしだ。
でも、なるべくならダフ屋は使いたくないな。
親切な一般人が譲ってくれるならまだしも、と思って看板を見ると、当日券より安い。
あらまー、どうしよう〜、と迷いながら、ダフ屋をさらに値切ったら、ものすごい剣幕で怒鳴りだした。
人と売買交渉の途中で、怒鳴るとは何事だ。商談は成立しないでしょ。
しかもこっちは言葉がわからないし。あったまきた、このオヤジ!!
値切って悪いことはない。他にも沢山ダフ屋はいるし、これが交渉ちゅーもんでしょ。
だいたいいいトシぶっこいて、もっと冷静になれないの!?
こっちは小娘だっちゅーの!? (大嘘)
ふぅーんだ! いいもーん、正規の料金支払って清く正しく見るもん。アンタなんかベーっ!
と腹をくくったら、日本人のボランティアのおじさんに声をかけられた。
「チケット持たず見に来るなんていい度胸です。おまけに嬉しい」と。
結局、この人も観戦するらしく、一緒にチケットを買ってもらうことに。
これも縁だわ。よかったよかった。
チケット価格73500W。(チケットには$60の印刷)
ダフ屋価格70000W。
私の希望交渉価格66000w(ダフ屋のチケットに印刷されていた価格)
冷静に考えるとFIFAが一番儲けているのかな…??
チケットゲット後、一度、市内へ出て食事をすることに。
市内までシャトルバスに乗る。約100円。
チョンジュは「ビビンバ」発祥の地。これは食べねば!
「ビビンバ〜」と歩いていると、一件の食堂発見。でも、お店はクローズしているようだ。
奥から煙草をくわえたおじちゃんが出てくる。とても無愛想な顔だ。
私たちが「ビビンバ」といって食べる真似をすると、困った顔。
ううう〜と唸ったかと思うと、手招きをして、すぐ裏のお店へ連れて行ってくれた。
なかなかキレイな韓国スタイルのお店だ。
おじちゃんがのぞいて、何か言うと中にいたおばちゃん&お姉さん&お兄さんは大歓迎。
結局、ここでビビンバを食べることができた。
私たちが来た時間はお店の人の食事&休憩時間だったようだ。
なのに、おいでおいでと手招きしてくれて、すぐに食事を作ってくれる歓迎ぶり。
なんだか申し訳ないわぁ。
おまけに美味しい! 涙がでるくらい美味しいのだ。
ビビンバはもちろん、サイドディッシュのすべてが美味しい。
韓国ではたいていメインに5〜7品のちょこっとした小皿がつく。
この日は白菜キムチ、ゴマの葉のキムチ、サワガニの甘辛佃煮、
水菜(っぽかったが違うらしい)のお浸し、もやしのお浸し、大根なます、
ゴマ豆腐のようなもの、小松菜の辛し和えなどがついた。
さらに、水キムチをサービスしてくれ、これがまたまた美味!
今まで食べたことがない感動的な味。韓国味噌スープもイケる。
満面笑みで食事していると、さっきのおじちゃんが現れる。
「美味しい? ビビンバ、ここの名物だからね」と流ちょうな日本語。
聞けば大阪に2年間住んでいたという。なーんだ、話できるのかぁ。(苦笑)
チョンジュでは、多分ここが一番美味しいよ、と言ってくれた。
お店では、言葉はまったく通じないので、身振り手振り&筆談でコミュニケーション。
食べ終わって写真を撮ろうと言うと、おばちゃんとお姉さん、ちょっと恥ずかしそうに、
けれど積極的に寄り添ってくれた。よいなぁ、こういうの。
また来るからね〜と、手を振る。
はいよ〜と言ってくれたように聞こえた。
さて、おなかいっぱい。スタジアムへゴー!
スペイン対パラグアイ。
どっちが勝ってもいいけど、マルディーニパパが監督しているパラグアイにしょっかなぁ…。
さっきのボランティアのおじさんは、60歳になったのを機にソウルの大学に留学中とか。
ボランティアは自分から志願してチョンジュを選んだらしい。
「いやぁ、今日はどれくらい埋まるか、それだけが心配です」
どうやらチョンジュだけでなく、韓国各地のスタジアムでは空席を埋めるため
観客を無料招待しているとか。
政府や企業も介入して、このチョン・モンジュ杯(もしくは現代杯か?)を盛り上げるのに
四苦八苦なのだそう。
確かに、制服姿の高校生団体を見かけた。あの子らは急きょ集められたのか…。
また、ポルトガルならポルトガル、スペインならスペインと、各国ごとにまとまっている
韓国人応援団も、そのようなルートで集められたのではないかと。
席がガラガラじゃ、シャレにならないものね。
国をあげて、こんなに「やっている」というアピールにもなるし。
なにより、各国のデカ旗国旗を出すときがいいよね。絶対に自国国旗と一緒に出すもの。
ちゃんと並べてさ。アピール、アピール。(ーー;)
試合は前半開始早々、オウンゴールでパラグアイ先制。
「あ、これは面白くなるかもしれない!」
パラグアイが主導権を握っての展開に心なしかワクワク。
けれど、ロケがどうも柳沢に見えてしまうのが気に入らない。
なんだかそんなプレイが続いているのよねぇ、キミ。
ハーフタイムでのスペインの修正も楽しみ。と思ったら、早速後半、スペイン・9番の登場。
え、9番て誰だっけ? (ーー;)
選手交代を聞きのがしてしまい、双眼鏡でもよくわからん。ま、9番だから何かするだろう…。
と思っていたら、うわぁ、ゴールしちゃったよ。
あ゛ー、なんだ、モリエンテスだっのね…。
おほほ、失礼しました〜。
今度はがっちりスペインが主導権。 あんどモリエンテス2点目。
おまけにPKでイエロがまたまたゲット。
チェザーレ、どうなの? 南アフリカ戦といい、後半が課題なの?
スペインの逆転勝利で試合終了。いやぁ、面白かった。
ボランティアのおじさんは写真を撮りながら、ゆっくり帰るという。
スタジアムで握手をしてお別れだ。
さぁ、帰ろう。
今日はいいとしても、ポルトガル戦は22時半に試合終了だから、混乱しないよう
シュミレーションが必要だ。今日のうちに色々と確認しておこう。
帰りの足の確保が大変な韓国だけに、心してかからねば!
ゲートをくぐると「カムサハムニダー」と言ってくれるボランティアの中に、白い衣服をまとった数人。
手には小冊子のようなものを持っている。人を選んではソレを渡している。
なんと、宗教団体の布教活動だ。(帰国後、席埋めにひと役買ったと聞き納得)
チョンジュのシャトルバス乗り場は、スウォンに輪をかけて混乱している。
だからといって今回は歩ける距離ではない。さっき利用したシャトルバス乗り場は
何がどの列だかワケわからない状態だ。けど並ぶしかない。
まったくぅ、誰かここを整理してくれる人はいないの!?
押すな押すなの中、並んでいる人に「高速バスターミナル」へ行くか確認して並ぶ。
おせっかいだが、困っている日本人にはこちらからも声をかけ、この後に続いたほうが
いいとお願いする。
すると、なんということだ。私たちの目の前でバスが止まりドアが開く。
この列はもっと前から始まっているのよ〜。しかし、時遅し、韓国人がものすごい勢いで飛び
乗るから、結局続くしかない。
「マジっすか?」「いいの?」誰かが言うがしょうがないじゃんねー。郷に入ったら郷に従えよ。(?)
crazy! go to hell!と外人が叫ぶほどひどい有り様だが、とりあえず乗り込むことに成功。
ひらりんと二人「・・・・」。
ますますポルトガル戦が不安になる・・。
バスの中は案の定、韓国語のアナウンスのみ。
バスが止まるたび、色々な言葉が飛び交う。皆、不安なんだろう。
高速バスターミナルへ無事到着。
お腹が空いたので、ターミナル前の食堂へ入る。時間は21時。まだ終バスまで余裕がある。
食堂ではイングランドサポらしき数人が大騒ぎだ。
テレビではイングランド・アルゼンチンの死闘だからだ。
ここでは、またもやビビンバ注文。だって、美味しかったんだもん。
でも、全体的にさっきのおばちゃんの食堂のほうが美味。
私とひらりん「一日2回ビビンバを食べるなんて、生まれてはじめて」。(^^;)
ちょっと食堂でゆっくりしすぎたか…。ターミナルのチケット売り場に長蛇の列。
ソウルへ帰るバスの本数が少ない割りに、どうやら増発していないらしい。
やばい、さっき空いている時間にチケットを買っておけば良かった。
これで乗れなかったら笑い事じゃないよね、泣くよね…、倒れるよね…。
え? え?? え゛ーーーーーー!? 何ぃ〜!?
私たちの2組手前で、ボランティアのお姉さんが叫んでいる。
「深夜バスのチケットはSold outですぅ。皆さん、ホテルを探してください」
・・・・・。
まさか、まさか、まさか!?
今日のことはしょうがないとしても、10日のポルトガル戦は困る。
早速、前売りを購入しなくては。
10日の最終は売り切れていたが、その一本前が買えた。23時36分発だ。よかった。
この窓口で支払いのとき、ひらりんがお金を数えていると、窓口の女性はサッと手を伸ばし
何の躊躇もなくお札を取ろうとする。
「まだ数えている最中じゃない!?」と彼女がビシッと言う。
そうか、こういうことね…。
しかし、改めてターミナルを見回すとすごい人だ。この中に取り残された人はどれくらい?
なぜにバスを増発しないのか、不思議でたまらない。
私たちは、あれやこれや試行錯誤して、とりあえず駅ターミナルへ行くことにした。
まだ電車はあるかもしれない。22時ちょい過ぎだし。
タクシーを捕まえ、駅ターミナルを告げると、これを使って確認しなさいと、
運転手さんが同時通訳電話を差し出してくれた。
日本語や英語で訊ねることができるとても便利なシステムだ。
しかし…、確認後、さらに落胆…。今からだと0時44分発が一番早い電車で、これも満席。
で、次が2時36分。こっちはあるという。
結局、そんなに待っていられないから、0時44分発の電車に無理やり乗り込むことにした。
立ってでもいい。
駅前で時間をつぶし、列車に乗り込む。
私たちのように席のない人間も多い。とくに日本人が多い。
途中、一つ、二つと席が空き、なんとか二人とも座れた。
空が白みはじめた5時近くに、ソウル駅に到着。
なんてこった、バスより電車のほうが時間がかかるなんて、なんて国なんでしょう…。
セブンイレブンでコーヒーを買ってホテル到着。
いろいろあった一日を振り返り、眠りに落ちる。
ハメられたね、韓国に…。
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