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ポルトガル探しの旅18  コインブラにて


 「ああー、んめかったー。」

すっかり満足げなダンナはコインブラへと車を走らせます。

「思ったよりもゴチャゴチャしているねえ。」

「今日泊まるところはどこ?」

「モデルナって言うペンサオンだよ。」

「駐車場あるのかなー。」

「駐車場ないんじゃないのー。小さなペンサオンみたいだし。」

初めての街は運転が大変です。

運転が大変、と言うのは地図と個人旅行の地図と睨めっこしても

自分がどこにいるかよく分からないため。

私たちの泊まるペンサオンは、繁華街にあるらしく、他のホテルの

名前などを頼りに、なんとかそのペンサオンのエリアに辿り着き

ました。 しかしそこからが大変。

コインブラの駅の周りをぐるぐると回るものの、路上駐車スペースは

0に近く、運転手のダンナは焦るばかり。

そもそも彼は運転が下手くそなので、ちょっとでもゴミゴミした

ところに行くと必死になってしまうのです。標識見逃して進入禁止に

入り込んでしまったり、たまに逆走してしまったりすることがあるから

恐い恐い。(私もハンドルを持つと同じで人のことは言えない。)

同じところを20周も回った末に路上駐車は諦め、ペンサオンからは

ちょっと遠いショッピングセンターの駐車場に入れようとしても

それも難しく、結局近場のホテルオスロの駐車場に一時間150esc.で

間借りして泊めることになりました。

(こんなんなら最初から駐車場のついてるホテルにしちゃえば

 よかったのだ・・・・。)

 

「ああ、やっと着いた・・・・。」

「お疲れさん。」と私が言うと息子も「おつかれさん。」と言います。

ペンサオンは繁華街の、小さな歩道をちょっと入ったところにあり、

遊びに行くには便利な感じです。受付のおばちゃんは感じが良く、

息子をからかいながら通してくれたその部屋は個人旅行の

「カップルでぜひ」マークをちょっと疑ってしまうような

古びてシンプルなところでした。

「オレ、シャワー浴びてくんね。汗かいたから。」

ダンナが息子を連れてお風呂に行きます。

私は水を飲もうとして冷蔵庫を探したのですが、

うっ、冷蔵庫がな〜い。

リスボンでは水道の水飲めるんだけど、コインブラでも飲めるのかな?

しかし風呂から出て来たダンナが「水きたねー。」と。

見れば水を抜いたバスタブの底は、砂が少し残っていました。

「その辺で水買ってくるわー。」

「ぼくもいくー。」

しかし出て行った2人はすぐ戻って来ました。

聞けばフロントで買えたとのこと。

まあ、そりゃそうだよね。飲料水なければ困るもん。

 

「これからどうする。」

「コインブラ大学の図書館は5時までだって。」

「いやぁ〜、観光はちょっと今日は勘弁だなあ。疲れたよ。」

「でもここにずっといてもつまんないよ。」

「もちろん。ここ立地いいから、街ブラブラしない?」

 

 夕刻の街はとても賑わっていました。

マルヴァオン→トマール→リスボン(ただし家の中にいるだけ)

→モンサントと、静かなところに泊まっていたためか、息子は

異常に興奮して「あっち行く」「こっち行く」と騒いでいます。

そう言えば・・・・ファティマの商店街でもこんな感じだったなあ。

「お前に似て買い物が好きなんだ。」

とダンナが笑います。「しかも、安物ばっか。」

うるさ〜い。いいじゃないか。高いものばかり買うよりー。

 

 私はポルトガルが「哀愁の国」とか言われてしまうのが余り

好きではありません。素朴だけど温かい、皆が太陽を大好きな

まぶしい国です。いい加減だけど逆に言えば寛容で楽ちん。

ファドはポルトガルの代表音楽だけど、人々全てがファドを

聞いてるわけではないし、老人全てが黒装束を纏っているわけ

でもありません。

しかし私のコインブラの印象は「哀愁の街」でした。(^^;)

街にはファドが流れ、全体に古びた印象です。

(ちょっと韓国に似ている、と思うのは私だけだろうか・・・。)

街を暫くフラフラと散歩します。

コインブラぽいグッズはないかな〜、と思いながら回りましたが

特になし。でも途中で布屋さんを発見。

ここで目当てだったバスタオルを3枚購入しました。

できればポルトガルぽいバスタオルが良かったのですが、

模様と色が綺麗な大判バスタオルを3枚選びます。

いいバスタオルなら3000esc.〜3500esc.くらい。

日本のバスタオルよりも大きく体をすっぽりと包みます。

会計をしている間「ポルトガルのバスタオルは品質がいいですね。」

とお店の人に言うと、「そうでしょう。良く言われるんですよ。」

と言ってにっこり笑いました。

 

 この日は息子はポルトガルのユーロ2000のユニフォームを

着ていたのですが、街のあちこちで「よっ、フィーゴ!」と声を

かけられてご満悦。

晩ごはんは、息子が発見したピザ屋へ。(^^;)

そのピザ屋のご店主は運のいいことにスポルティンギスタでした。

ピザもチーズがリッチで美味しく、店の中でかけていたテレビ

ではポルトガルナショナルチームのニュースをやっていて、

息子は店主と盛り上がり、楽しい晩ごはんとなりました。

「この店にして良かったねえ。」

「うんー、実はさ、昼はさ、おまえが怒るかもと思って

 言わなかったんだけど。」

「なに。」

「いやあ、メアリャーダで仔豚喰ったじゃん。あの時、おみやげに

 買ってさー、夜食べようかと思ったんだよな〜〜〜。」

なっ、なにーーー?

あんだけ喰ったのに、おかわり2回もしたのに、

まだ喰いたかったの〜〜〜???(信じがたい・・・。)

「ちょっとー、んじゃ私たち(私と息子)の晩ごはんはどうする

 積もりだったのよー。」

「いやいや、だからさ、晩ごはんでなくて、仔豚は夜食だって

 ことで。ワインかなんかのおつまみにさ。」

「・・・・それなら、さっき通った商店街に

 『レイタオンのサンドイッチ・メアリャーダの味』

 って言う持ち帰りの看板が出ていたよ。」

「ええっ、どこで。」ダンナの目がキラリと光ります。

「タオル買う前の、細い路地んとこ。」

「おおっ、じゃあ帰りに買って行こう!」

よくあの連続して食べるにはヘビーな豚ちゃん料理を、こうも

立て続けに食べられるもんだ。私はもう暫く見たくな〜い。

 

 ダンナはいそいそと、そのレイタオンサンドイッチのお店に

行き、時間は8時過ぎでほとんど店じまいしかけていたその店の

ご主人に頼み込み、パンも切らしたと言っているのにお願いし、

違うパンでサンドイッチを作って貰いました。

と言ってもただレイタオンをそのままパンに挟んだだけのもの

だったのですが。ワインもそこで買ってペンサオンに帰りました。

TVを見ながら幸せそうにサンドイッチにぱくつくのを横目で見つつ、

私は買ったワインを空けてました。

疲れていたためか、いつ眠ったのか覚えていません。

 

(つづく)

 


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