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ベトナムの物語

 その国を理解するためには、子供の時分に親から聞いて、代々伝わっているような物語を知らなくてはならないと思います。なぜならば、子守唄がわりに聞いているそのような物語に出てくる人物が、その国の人々の性格を代表していると思えるからです。ここでは、そんな昔から伝わるベトナムの物語のほんの一部をご紹介したいと思います。


ゴールデンスターフルーツの物語:

ベトナムだけに限らず熱帯地方にはスターフルーツと呼ばれる果物があります。大きさは細長いトマトくらいの形をしていて、断面がぎざぎざの星型をしていて、横に切るとちょうど星の形に見えるところからスターフルーツと呼ばれています。色は黄色をしていて、味は少しすっぱい味がします。

 昔々ある村に大金持ちの老人が住んでいました。彼には二人の息子がいました。長男は欲張りで、何でも欲しがりましたが、弟のほうは欲がなく、常に兄を尊敬し愛していました。
大金持ちの父親がなくなったとき、財産を二人の息子たちが分けることにしましたが、欲張りの兄はほとんどすべての財産をもらうことにして、弟にはスターフルーツの木を一本だけ譲っただけでした。でもそのスターフルーツの木は良く実をつけて、それを売りに出せば弟は食べるのに困ることがありませんでした。
 あるとき、実をつけたスターフルーツの木に一羽の大カラスが来て実を食べ始めました。弟はびっくりして大カラスを追い払おうとしましたが、うまく行きませんでした。そこで弟は大カラスに向かって「カラスさん。お願いだから実を食べるのをよしとくれ。そうでなければ私たち一家の食事ができなくなってしまうから。」といいました。それを聞いた大カラスは弟に向かって「心配は要らない。明日までに幅60センチの袋を作って持っておいでなさい。袋いっぱいの金貨を代金として支払ってあげるから。」といいました。それを聞いた弟は喜んで家に帰り、幅60センチの袋をこしらえて、次ぎの日スターフルーツの木の場所に来ました。
 約束どおりに待っていた大カラスが、弟と袋を背中に乗せて、金貨のある場所へ飛んで行きました。弟は喜んで金貨を袋いっぱいに詰め込んで、カラスの背中に再び乗って家まで帰ってきました。その日から弟は大金持ちになり、家もお城のような大きな家を建てました。
 ある日長男が弟の家にやってきて、もとの貧乏な家が大きなお城のようになっているのを見て驚きました。そしてわけを聞くと、弟と財産の交換をすることにしました。弟は兄が相続した大金を手に入れ、今度は長男がスターフルーツの木一本だけになりました。
 そして、弟のいった通りに木のそばで見ていると、大カラスがやってきました。弟に聞いたとおりの話をすると、大カラスもまた同じ返事をしました。翌日長男は60センチよりもさらに大きな袋を作って、大カラスとの約束の場所に来ました。大カラスは長男を背中に乗せ、金貨のある場所につれて行きました。長男はできるだけ多くの金貨を袋に詰め、洋服のすべてのポケットにも詰め込みました。そして大カラスの背中にのって帰る途中、ちょうど海の上にさしかかった時に、あまりの重さにカラスが支えられなくなり、長男は哀れにも海の中へ落ちて死んでしまいました。


100節の竹の物語

 昔々ものすごくけちで人使いの荒い金持ちの地主がいました。彼には一人の美しい娘がいました。彼の家には働き者のカイという青年が召使として働いていました。カイ青年はもう10年もこの家で働いていて、そろそろ20歳になり一人立ちできる年齢になりました。金持ちの地主は、カイがいなくなると働き者がいなくなって困ると考え、カイにこう約束をしました。「もしもあと3年間今以上によく働いてくれたら、私の娘を嫁にやろう。」それをきいたカイは、今まで以上にやる気が出て、熱心に働くようになりました。
 それから3年後、地主の娘に村長の息子との婚約の話が舞い込みました。地主はカイとの約束を破って、村長との婚約の話を進めました。その話を聞いたカイは、驚いて地主のところへやってきました。「あなたは3年間働いたら娘さんと結婚させてくれると言ったではないですか?」とカイが問い詰めると、「そんなことはない。明日の婚礼までに節が100ある竹を探してきて、その場で切って100人分の箸を作ったら、おまえと娘を結婚させてやろう。」と地主は言いました。
 地主の話を聞いてカイは喜んで山へ竹を探しに行きました。しかし、100節の竹など簡単に見つかるはずがありません。一日中歩き回っても見つけられませんでした。カイは意気消沈して、木の切り株に腰掛けて泣いていました。そのとき一人の老人が通りかかりカイに声をかけました。「何故こんなところでそのように泣いているのですか?」聞かれたカイは理由を説明しました。老人は「それは簡単なこと。今から100本の竹を探してここへ持って来なさい。」とカイに言いました。カイは言われた通りに竹を100本集めてきました。その竹に向かって老人は「ひっつけ、ひっつけ」と声をかけると、100本の竹がひとつに引っ付いて、100節の竹が出来上がりました。カイは例を言うと、その100節の竹を持って帰ろうとしました。しかしながら、その竹は長過ぎて、とても彼一人ではもつことができませんでした。困って老人に相談すると、その老人が「はなれろ、はなれろ」と声をかけました。その声を聞くと、竹はまたもとの100本に離れてしまいました。カイは老人に丁寧に挨拶をすると、喜んで100本の竹を持って地主の家へ戻りました。
 地主の家ではこれから婚礼のパーティーが始まろうとするところでした。カイは竹を持って地主のところへ行き、娘と結婚できるように話をしました。100本ばらばらの竹を見て地主はカイに「私は100節と言ったはずだ。100本では話が違う。だから結婚は認めない」と言いました。そこでカイは「ひっつけ、ひっつけ」と声をかけると、竹は引っ付いて100節の竹になりました。それを見て驚いた地主は、竹を調べようとして端に触りました。そのとたん、地主もいっしょに引っ付いてしまいました。それを見ていた村長と息子も、助けようとして地主に触ったとたんに引っ付いてしまいました。3人とも泣きながらカイに向かって助けを請いました。カイは自分と娘の結婚を約束させ、あとから復讐をしないことを誓わせてから、「はなれろ、はなれろ」と声をかけて、3人を元のように放しました。
 そのあと、カイと娘の結婚式を盛大に行いました。


雄王とGiong少年
昔し昔し6番目の雄王の時代です。北方の敵から攻められて雄王の軍が苦戦をしていました。雄王は使者を出して、国民に義勇兵を募りました。その使者がまだ3歳で歩くことも出来なかったGiong少年の家の前で、義勇兵を募る演説をはじめたところ、突然Giong少年は立ちあがって大きな声で「私が敵と戦います」と叫びました。驚く両親を後に残して、馬に飛び乗ると、さっそうと雄王のもとにはせ参じ、雄王から授かった剣を武器に、北方の敵をけちらしてしまいました。これが現在も伝わっているGiangの伝説です。


雄王の王女の結婚
昔し昔しの話し。雄王には美しい王女がいて、そろそろ結婚相手を探さなくては行けない時期が来ました。そこで山の神と海の神が求婚者として名乗り出ました。雄王は二人に互いに戦わせ勝ったほうに王女を嫁がせることに決めました。そして、戦いは山の神が勝利し王女を娶りました。それ以来ベトナムでは海の神がいやがらせに度々洪水をおこしますが、その度に山の神が洪水を撃退してくれるようになりました。


雄王と龍の刺青
昔し昔しの話し。ベトナムの漁師が川や海で漁をする時に、毒蛇に噛まれてたくさんの漁師が命を落としていました。親の命を心配した子供が雄王に、毒蛇にかまれて死なないようするにはどうしたら良いかとたずねました。雄王は一計を案じ、漁師たちの身体に、龍の模様を描かせました。龍の模様を恐れた毒蛇は漁師を噛むことをやめました。それ以降漁師たちの身体には龍の刺青が、そして漁船のへさきにも龍の模様を彫るようになりました。

(注:物語についてはベトナム古来からあるもので著作権はありませんが、文章についてはCS WEBマスターが作成しています:禁無断複写)








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