ポルトガル・リスボンの生活 くりの家



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最悪の二日酔い&薄幸その後

 さて今までジョアンパウロのことをさんざん書きましたが、

薄幸物語には後日談があります。

 

 1999年9月25日。

その日はイギリスの大学院で建築の研究をするため、まもなくリスボンを

発ってしまうマリシオの歓送会でした。

仲良しのスペイン人のスザンナが、そのダンナさんのミコと共に

彼らの住むカスカイスに、ピカーニャと言うブラジル焼肉のとても

美味しいレストランがあるので、そこで歓送会をしようと言うことに

なったのです。カスカイスまでは電車でなら通常30分くらい。

車でもそれほど時間はかかりません。

 

 しかしその前日。

ダンナは仕事が休みで、昼間から知り合いの女の子と一緒に

ボンジャルディンと言う鶏丸焼きのお店に行き、ワインを飲んで

しまいました。そして、飲みまくりなまま夜に突入し、夜のことはよく

覚えていないのであります。ともかく起きたらメチャメチャな二日酔い。

手足にわけの分からない痣があるし。(赤と紫でちょっと美しい)

潰れて起きたその朝はもう具合の悪いのなんのって。

でもポルトガル語のレッスンがあるから出かけなくちゃならない。

ゲロゲローと思いながら支度をして出かけます・・・・。

その日は朝一番で歯医者の予約をしていたので(8:30)、

オエイラスにあるジルベルトの診療所に行きました。

(酒臭かっただろうな〜、ごめんよ、ジルベルト。)

それからその後ポルトガル語のレッスン。二日酔いの時、と言うよりは

まだ酔っ払っている状態だったので、その日のレッスンはハイになり

かなり盛り上がりました。(^^;) 

 

 で、毎週水曜日はジョンとお昼ごはんを食べる日だったので、

レッスンの後にカレー屋に行きました。

二日酔いの時には、辛いものならなんとかいける。

カレーなら食べられる、と思ったはずが一口でアウト。

猛烈なムカムカ感が胃の底から突き上げて来て今にも吐きそうです。

従業員のインド人が「全然食べないじゃないか。」と不満気に言い捨てます。

(ごめんよ〜、食べられないんだよう〜。)

かなり具合が悪くなってきたのでジョンに

「ジョン、私、ダメ。トイレ行って来るからお水頼んどいて。」と言ったら

ジョンが「水だってえ?」と聞き返します。

「言ったでしょー。二日酔いなんだってば。」

這いずるようにしてトイレに行き、さっき食べたカレー一口分を絞り出し、

涙目でテーブルに戻ったら、なんとそこにはでかいビールジョッキが

頼んでありました。

「水って言ったのにー。」とジョンに言うと

「クリらしくないぞ〜、飲んじまえ!」

「・・・・・。」

 

 ジョッキを暫く見つめたのち、

ええい、迎え酒だ!とつい飲んだのが運の尽き。

その後の具合の悪さったらありません。

「き、気持ち悪いー。」

「なに、寝れば治るって。」

ジョンはニヤニヤしています。

結局ビールは勿論全部飲めずに、死にそうになりながら店を出ました。

 

 最悪の気持ち悪い状態で家に戻り耐えられずに少し眠りましたが、すぐに

夕方になり息子のピックアップの時間に。

今日の歓送会は息子も一緒に行くので夜遅くなるなあと思いつつ、息子に

「今日は夜遅くなるから今のうちに寝ておこう」と言いくるめ、再び二人で

ベッドに沈みました。

時折目が覚めるんだけど、その具合の悪いこと。

全然良くなりません。

ああ、ゲロゲローオエオエー。いても立ってもいられない〜。

ああ私ってば馬鹿者。あそこでなんでビール飲んだのかしらー。

ああ、今日のマリシオの歓送会・・・。

キャンセルしたい、キャンセルしたい、してしまいたい。

こんなんじゃとても夜お酒なんて飲めない。

それどころか何も食べられない。ああ眠りたい。

でも仲良しのマリシオの歓送会だ。キャンセルしたいけど

やっぱり友達なのにそれは悪いよなあ・・・・。あー、どうしよう。

 

 そこで携帯が鳴りました。見ればアンゲリーナからです。

イヤーな予感がしました。

アンゲリーナはドタキャンの常習犯なのです。

「オーラ、クリ。」

「オーラ、アンゲリーナ。どうしたの?」

「あのね、今日のマリシオの歓送会、私行けなくなっちゃったの。

 明日、ジョアンパウロがゴルフに行きたいから、今日の夜遅くなるのが

 イヤだって。」

「ええっ。だって、じゃあアンゲリーナだけ来れば?」

「でも、ダメなの・・・。」

う゛あー、出たあ。アンゲリーナのドタキャン!

これあ、私はキャンセル出来ないわ・・・・。 

ううっ、気持ち悪いっっっ。

死にそうだ、今にも死にそうだ。きっと死ぬに違いない。

でも仕方ありません。自業自得です。今日の歓送会は前から

決まっていたのに、昨日飲み過ぎた自分が悪いのであります。

 

 結局、最悪のコンディションのまま、歓送会に出るため早めに

帰宅したダンナと息子と一緒に、マリシオの家にマリシオをピックアップに

行きました。車の中でも今にも吐きそうであります。

あ゛ー。もう酒は飲まないぞ〜。

「マリシオ、ごめんね。私今日ひどい二日酔いで。」

「クリ、大丈夫?」

「うん、大丈夫・・・。」

「スザンナのところには連絡した?」

「まだなの。今電話するね。」

この時点で私たちは約束の時間にはかなり遅れていました。

スザンナに電話をすると、「今どこ。」と聞きます。

「高速なんだけど、すごい渋滞で、また近くなったら電話するから。

 マリシオと、ダンナと息子と一緒。」

「あれっ、アンゲリーナは?」

「アンゲリーナ行けないって。」

「えーっ。だって今日の午後1時に話した時には、来るって言ってたのに。」

「んー、なんかジョアンパウロが明日ゴルフで、今日夜遅くなるのがダメ

 みたいなんだ。」

「じゃあアンゲリーナだけが来ればいいじゃないの。」

「私もそう思うんだけど・・・・。」

「まあまあ、皆事情があるからね。僕はいいよ。アンゲリーナとは

 また今度皆でお昼食べる時に会えるさ。」

マリシオがとりなすように言います。

 

 大渋滞をやっと抜け、カスカイスに到着しました。

スザンナとダンナさんのミコは待ちわびたようにこちらに走って来て、

いつものように両頬にキスをして挨拶します。

「こっちだよ、こっち。」

ピカーニャのレストランは少し距離があるところらしく、

全員でミコの車に乗り込みレストランに向かいました。到着して夜10時。

夜10時のレストランは人混みとタバコとお酒とガソリンの匂いが立ち込めて

いました。偉い混んでいたので待たねばならず、最悪に気持ち悪いのを

我慢して暫く待ち、やっと席が出来ました。

皆メニューとにらめっこしはじめます。

「クリは何食べるの。」

「ごめんなさい、私ちょっと二日酔いで。余り食べられない。

 サラダ・・・・にしようかな。」

「サラダあ? 他には食べないの?」

「えっと。」

汗が出て来ます。「じゃあ、あと、スープ。」

「肉食べないの。」

「調子が出たら食べるわ。」

好青年なスザンナのダンナさんのミコが、怪訝そうな顔をしています。

「それで、クリは何を飲むんだい。ヴィーニョ・ヴェルデかな?

 好きだろう、カザル・ガルシア。」

「えっ。いやあの、私、水を。」

「クリが、水飲むのか!」

ミコは目を見開いて驚いていました。

でもさすがにワインが来たらダンナが

「おい、座がしらけるからさ、最初の乾杯だけでもやれよ。」

「うう、わかった。」

仕方なくグラスを持ちました。

「じゃあー、マリシオ、頑張ってね。私たちに連絡してね。」

「うんうん、勿論だよ。僕はこの美しいリスボンと、最高の友達のことを

 絶対に忘れないよ。また会えるさ。サウードゥ!(乾杯)」

「サウードゥ!」

 

 水のんでサラダをつついてましたが、ピカーニャという脂身ばっちりの

焼き肉がぞろぞろ並んで肉の焼ける匂いが流れて来て、それをまた皆が

ばりばり食べているのを見て更に気持ち悪くなってしまいましたです。

息子をダシにしてやたらトイレに行きました。

トイレに行く度吐いたわー。(汚くてごめんなさい)

数回トイレに行った後、ミコが心配そうにこちらを見ています。

「クリ、大丈夫?」

「うん・・・。 ごめんね、折角なのに食べられなくて。」

「いやそれはいいけど、クリ、飲むときは自分の体を考えないと。」

「うん、分かってます。よく分かってます。はい。」

うん、分かってます。よく分かってます。

こうなるかもと思いながら、飲んでしまうのよ。

よく分かってるのよ、自分でも。

 

 その後、2次会には行きたくなかったのですが、仲のいいマリシオの

歓送会だし、レストランにはスザンナのダンナさんのミコの車で移動して

いたので身動きが取れず、2次会にも行くハメになったです。

2次会のバーでは夜中まで子連れでいる我々は目立ってました。

まあポルトガルではよくあることなのですが。

もう大丈夫だろうと思ってブラッディマリーを頼んだのですが、←懲りない

飲んだらやっぱり気持ち悪くなったです。ううう。

2時半に「ウチで飲んでいって」というスザンナに

「とにかく眠りたい、ごめんなさい。」と言って別れを告げ、

マリシオを家まで送り届けて家に着いたのが3時半・・・。

こっちに来てから3本の指に入るくらいのすごい二日酔いでした。

自業自得だけど、あのときは気持ち悪くて見るのもイヤだったピカーニャ。

その翌日なら食べられたなあ。美味しそうだったなあー。

とちょっと未練が。(^^;)

その日いっぱい吐いてしまったから明日はちょっと痩せているかも・・・

なんて妙な期待をしつつ眠りました。お酒は控えめに。

 

と、話がそれましたが、こんな具合でアンゲリーナ、彼女はドタキャンが多い。

ジョアン・パウロを理由にしてドタキャンをしていたのが、そのうち実は

ジョアン・パウロ関係だけではなくてドタキャンをするのだと言うことが

分かって来ました。(^^;)

でもまあこう言うパターンにも慣れて、ドタキャンは当然の

前提としてお付き合いしていれば、やっぱりアンゲリーナは可愛いし

若いし、何より友達なので、「しょうがないかー、アンゲリーナだから。」

と思えるようになって来たのです。

薄幸づくめだと思っていたけど、彼女の主張が100%ではないのかな?

と思い始めたのもこの頃。

そして、だんだんとヨーロッパの女性らしく強く主張する面なども

見えるようになって来ました。

 

 さて薄幸物語、その後どうなったかと言いますと、

まずアンゲリーナは妊娠してしまい2000年3月に予定していた結婚式が

流れました。一緒にウェディングドレスまで見に行ったのに〜。

(ポルトガルの迷信、の中の迷信エピソード「花嫁衣裳」参照。)

私の大きな勘違いは、アンゲリーナは可愛い若い女の子ですが、

実は言うこともズバリハッキリ言う人だったのであります。

それが妊娠してから更にズバリハッキリと言うようになりました。(^^;) 

ジョアン・パウロとのやり取り・・・聞いてるこっちがハラハラしたわー。

それからも時々会ったり夕食を食べたり、と言う機会があったのですが、

お腹に赤ちゃんのいるアンゲリーナは、いやいや食うわ食うわ、

相当体重も増えてしまい妊娠中は中々の迫力。

元に戻らないのではないかと思ったくらいであります。

あれほど横柄だったダンナのジョアンパウロもその迫力にタジタジで、

妊娠もしていてイライラ気味のアンゲリーナに、かなーり気を遣う

ようになりました。

ずいぶんと優しくマメなダンナになり、今ではすっかり尻にしかれていると

言っても過言ではないかも。

いや〜、あの頃こんな風になるなんて、想像もつかなかったわー。(^^;) 

は、母は強し。

(アンゲリーナは後日無事に男児を出産。心配された体型もバッチリ

 戻って、2001年の8月26日に、子連れで無事に挙式を済ませたらしい。

 見たかったなあ〜。)

 


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